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2020-04-07

侍マスク|久留米絣のお洒落な布マスクがおすすめ!ロォーリング


久留米絣のロォーリングのおすすめ侍マスク

ロォーリング・天然素材生地の布マスク「侍マスク」

使い捨ての紙マスクが減ったことで、洗って繰り返し使える布マスクをつける人も増えてきました。今回ご紹介するのは、福岡県太刀洗(たちあらい)町の、久留米絣の染色技術と縫製技術を使った洋服ブランド、合資会社ロォーリング。何度も使うからこそ、愛着を持って使うことができるマスクをご紹介します。

侍マスク

合資会社ロォーリングの商品のひとつ、「侍マスク」はレーヨン素材で金属やプラスチックをほとんど使わない“人と自然に優しい”ピュアコットン製の布マスク。

サイズ展開はS・M・Lの3種類。

S…中高生や小顔の方向け

M…成人女性くらいを対象の普通サイズ

L…成人男性くらいの大きめ

他のマスクとここが違う!侍マスクのポイント

1、ゴム紐を使っていない

侍マスクの紐は、口に当てる部分と同じ布製。紐を引っ張ったり緩めたりすることで、自分で長さを自由に調節できるから、耳が痛くなりにくいんです!手作りの布マスクは洗濯するうちに緩くなってしまったり、長時間つけていると耳が痛くなったりしてしまうことも多々ありますよね。そんな時も、侍マスクなら都度調節できるのでとても便利です。

2、メガネが曇りにくい

メガネをかけている方にとっては、マスクをすると隙間から息が漏れてメガネが曇ってしまうことが、ストレスになってしまうこともありますよね。侍マスクは少し大きめの立体マスクなので、鼻の付け根部分の箇所にメガネをかぶせると、メガネが曇りにくいです。Lサイズは男性にも少し大きめのサイズですが、メガネをかける方なら上にグッと持ち上げて使うのでLサイズでもいいかもしれません。

結び目をほどいて、頭の後ろで結ぶこともできます。これなら全く耳が痛くなりません。

3、お洒落なデザイン

何より嬉しいのが、ファッションの邪魔をしない、むしろマスクがよりお洒落なコーディネートにしてくれること。せっかくお洋服が素敵に決まっていても、メイクがうまくいっても、マスクで顔は隠れてしまうのでつい身なりに手を抜いてしまいがちな方も多いのではないでしょうか?

(筆者はそうなりがちな1人です…笑)

様々な色の侍マスク

侍マスクは、色展開もたくさんあって「今日の服はカジュアルだから白にしようかな」「アクセサリーと同じ色で合わせよう」と、マスクをファッションの一つとして取り入れることができて、とっても楽しいんです♪白いマスクで気分を落とさず、アクセサリーのひとつとして自分自身を飾るアイテムにすることができます。

マスクをお洒落につけるのって少し難易度が高いですよね。侍マスクはシンプルな見た目でお洒落なので、お洋服に合わせるのも簡単です!

4、素材が優しい

侍マスクの生地はレーヨン素材のピュアコットン。「レーヨン」は紙と同じように木材から作られているもので、柔らかくてさらっとした肌触りが特徴です。また、土中に埋めると微生物が分解できるような、環境にも優しい素材です。肌に直接触れるものだから、自然素材の優しい布が安心でいいですね!

侍マスクのお手入れの仕方

侍マスクのお手入れは、普段のお洗濯物と一緒にネットに入れて、洗濯機で洗うだけ。マスクを使う前に、最初は一度お洗濯をしてください。素材の特徴として、最初のお洗濯で布が縮みますが、もちろんそれを考慮して大きめに作られていますので安心してくださいね。

侍マスクを製造している株式会社ロォーリングってどんな会社?

侍マスクを製造している会社は「合資会社ロォーリング」。(以下ロォーリング)工場とお店を福岡県の大刀洗町に構える洋服ブランドです。九州の伝統工芸品である久留米織と久留米絣をさらに進化させた「からくり織り」という織成技術を持ち、自然由来の素材と、しっかりとした縫製技術を生かした商品が多くあります。

この日、取材を受けてくださった代表の實藤俊彦(さねふじ としひこ)さんは、ロォーリングの商品であるハンチングとシャツ、パンツで、全身をコーディネート。もう何年も使っているそうですが、新品とは微妙に色が違っていて、とってもお似合いでした。ハンチングってこんなにお洒落に着こなせるんだ!とびっくり。

右が實藤さん。お隣は實藤さんのご友人で、色違いのマスクとハンチングとシャツを着ています。

お店の中には、實藤さんが身につけているものも含め、たくさんの商品が所狭しと並んでいました。商品を見ていると、優しい肌触りや、シンプルだけどお洒落なデザインのものばかりで、身に付けるだけで丁寧な毎日を過ごせそうな気がしてきます。

ロォーリングのコンセプトと商品の特徴

先ほど記述したように、ロォーリングの商品はどれも丁寧な暮らしを想像させます。そもそも、ロォーリングのコンセプトは「人と人との温もりにあふれた人生を歩む。」こと。どの商品も“自分自身の時間も大切にしながら、周りの人にも思いやりを持って、人との温もりにあふれた人生を歩むようなひと”の側で、その人生の歩みと共に使ってもらいたいという思いで作っているそうです。

實藤さんには、ロォーリングブランドの商品には欠かせない3つのこだわりがあります。

1、見た目がいいこと

まずは「身につけていて素敵な見た目になれる」こと。ファッションにおいて1番大切な見た目であることは欠かせません。

2、着心地がいいこと

そして「着心地がいい」こと。侍マスクだけでなく、全ての商品がピュアコットンなので、肌触りがよく、肌に優しい素材であることも大切なことです。

3、強度があること

身に付ける人に、ずっと大切にし続けてもらいたいから、強度をつけることにも気を遣います。ロォーリングの商品にはほとんど「継ぎ目」がありません。それは、1の「見た目の良さ」2の「肌触りの良さ」ということにも繋がってきます。

継ぎ目に工夫をすることで、突起や縫い目がほとんど見えず美しい見た目になります。そして布製品を長く使っていると、洗濯で糸がほつれてきてしまったり、そこから切れてしまうこともありますよね。そういったことを防いでくれる役割と、肌に縫い目が当たらないから擦れて痛いこともなくなるという役割があります。

つまり、継ぎ目を工夫することが

・強度を持たせること

・着心地をよくすること

・見た目を美しくすること

に繋がっているのです。

いい製品を作るために進み続ける職人

實藤さんは現在の侍マスクをさらにいいものにしようと、新しい色の展開や、藍染めの方法などを研究していました。

次の侍マスクはなんと20種類。赤・青・茶・緑・紺の5色の色をそれぞれ四段階にして販売する予定です。ますます選べる幅が増えて、特別なマスクになりそうな予感です!

そして、取材する私たちを工場の裏に案内してくださった實藤さん。そこには畑が広がっていて、背の低い小さな葉っぱが並んでいました。

實藤さん「それは藍だよ。この赤い茎が目印。」

これから藍染めをした商品も展開していきたいそうですが、ほとんどの藍染めは、藍に水酸化ナトリウムやアルカリ性水溶液などの化学物質を使用します。時間と手間がかかる藍染めを比較的に容易に行うためです。しかし化学物質を加えると発がん性物質になることや、色落ちや耐久力の低下の原因にもなります。人と自然に優しい素材を使うことにこだわる實藤さんには、その手間を惜しんででも譲れない思いがあります。

藍に灰を混ぜて発酵させたもの

藍にアルカリ(灰)を加えただけの自然由来のものが、昔から伝わる「本物の藍色」であり「JAPAN BLUE(ジャパンブルー)」と言われるものなのです。實藤さんの目指す藍はこの「本物の藍」です。

ローリングの商品を作るための環境

現在準備段階の藍を育てるには、必要な環境があります。それは十分な水があること。佐田川、筑後川、小石原川の3つの川に囲まれている大刀洗町は、その環境にとても恵まれています。もともと江戸時代から綿を育て、藍を染めて、蚕を育て、お茶を摘んでいた大刀洗町。何かを生産するにはぴったりの自然環境があったのです。

「昔の人ができたなら、俺にもできんことはない!」と試行錯誤しながら藍と向き合う實藤さん。

「ここには、土や風や水があって色々なモノを生み出せる自然環境が揃っている。日本は、技術を持った国だと言われてきたけれど、実際にみんなが使っている生活用品や衣服、食べ物はほとんど外国に頼ったものなんだよね。俺は自分の家族や大切な人たちに使って欲しいと思えるような製品を作っていきたい。」と小さな藍を眺めながら取材陣に語ってくれました。

ロォーリングに込められた思い

ロォーリングのブランドロゴに小さく添えられた“マル”。

自然環境や、一緒に働くスタッフ、お客様や地域。ロォーリングに欠かせない全ての関わりを含めて「ロォーリング」になるという意味を込めて、そしてその輪が人々の暮らしに添えられるようなブランドであって欲しい。という願いからこの“マル”があるそうです。

より良い製品を作るために、手間隙を惜しむことなく挑戦を繰り返していく實藤さん。その道のりの中には、上手くいくことだけではなかったことや、色々な衝突もあったことと思います。それでもトライ&エラーを繰り返していく實藤さんのもとには、取材中もご友人やお知り合いが訪ねてきていました。きっと、たくさんの人と真剣に丁寧に向き合ってきたのだろうな感じました。まさにブランドコンセプトの「人と人との温もりにあふれた人生を歩む」實藤さんにとって大切な人たちを繋ぐものがロォーリングなのだろうと筆者は思います。

ロォーリングの商品の購入はこちら

5月16日より時間短縮(13:00~17:00)して営業再開しております。

今後営業時間の変更や、一時閉鎖する可能性がありますので、公式サイトやお電話にてお確かめください。

合資会社ロォーリングのアクセス・インフォメーション

住所:福岡県三井郡大刀洗町大字三川550-3

電話:0942-77-3297
FAX: 0942-77-3187


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