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2021-09-15

地域商社・福津いいざい|漁師、農家が継続発展できる仕組み作りの挑戦


福岡県福津市をご存知ですか?

福津市は、福岡市と北九州市の間に位置しています。現在の人口は約6万7千人。福岡市の繁華街、博多や天神から車で1時間弱の距離にあり、 博多駅からJRでアクセスも可能。 福岡県の中でも、人口や移住者の数が右肩上がりの人気スポットなんです。

今回は、魅力たっぷりの福津市をさらに盛り上げようと活動を行っている地域商社「一般社団法人 福津いいざい」さんへ取材を行いました。

福津いいざい|福津市の漁師さん、農家さんたちの力に

「一般社団法人 福津いいざい」とは、福津市にある計3つの直売所、福津市役所、宗像漁業協同組合が中心となり立ち上げた地域商社です。

主な活動は、福津市内の直売所「おさかなセンターうみがめ」の運営。

そして福津市内の漁師さん、農家さんたちの水産物・農産物の市内外への営業活動、およびその素材を使った加工品製造、販路開拓などです。

福津の魅力PRのためイベント出展も

福津いいざい|森田誠さん

今回お話を伺ったのは「福津いいざい」代表理事:森田誠さん。

前々職では水産加工会社で10年ほど勤務し、ご家族での福津市への移住をきっかけに、経験を活かせる「おさかなセンターうみがめ」の職員となりました。

前任の退職後、周囲から推薦される形で「福津いいざい」の代表となり、現在2年目の森田さん。「福津いいざい」の地域での役割や、地域商社として今後目指していきたい姿をお聞きしました。

福津市内の漁師さん・農家さんの現状を変えたい

「漁師さんたちが、息子に後を継がせたくないというんです」と、森田さん。

地球温暖化・海水温の上昇による漁獲量の減少や、船の燃料の価格高騰、魚を食べる人口の減少及びコロナ禍の影響を受けた飲食店の休業による市場での魚価の低迷など。

漁師さんたちにとって厳しい状況が続いています。また、漁師の高齢化が進む中で、後継者が不足しているという問題も。

高齢化・後継者不足などは、農家さんたちも同じ。また、 水産物・農産物を作ったはいいけど、生産することに手間や時間がかかるため、営業する時間がなく、売り先が見つからない、見つけられないという共通の課題もあります。

それらを解決したいと「福津いいざい」は地域商社として活動を続けているのです。

1,福津市産・生鮮品の市内流通を生み出す

「福津いいざいが製造する加工品の原材料として、福津市内の水産物・農産物を仕入れています。

福津いいざいが仕入れることにより、水産物や農産物は市場を通りません。すると、市場での手数料がかからず、漁師さんや農家さんは同じものを販売したとしても、自分たちの手取りを上げることが出来ます。

また、『福津いいざい』が仕入れた生鮮は福津市内の飲食店で使ってもらえるよう、営業活動を行っています。

直売所で購入していただいた生鮮をご自宅で楽しんでいただくことや、飲食店で調理された生鮮を楽しんでいただくことで、まずは市内の方へ福津産の美味しさを知っていただきたいと思います」

2,福津市産・生鮮品の市外流通を生み出す

「弊社で製造している加工品は、福津市外への営業活動に力を入れています。加工品にすることで賞味期限も長くなり販売しやすく、市外の方へも福津産の美味しさを知って貰える機会になります」

「福津いいざい」の加工品たち

「漁師さん・農家さんたちを守りたい」

「地道な営業活動の甲斐もあり、私たちが漁師さんたちからお魚を仕入れる量は年々右肩上がりで増やすことが出来ています。

福津市には福間・津屋崎と2つの漁港があるのですが、現時点で福間漁港から上がる約半分が、私たちの仕入れで捌ける状態になりました。

福津いいざいが水産物や農産物を仕入れる量が増え、生鮮や加工品として市内外へと販売する量を増やせば、漁師さんや農家さんたちも仕事が増え、漁師や農家を続けたくなるはず。みなさんを守っていきたいです」

福津が好きという気持ちをパワーに

福津市へ移住して14年目の森田さんに「魅力はなんですか?」と伺ってみました。

「前々職が水産加工会社だったこともあり、僕にとっては魚がおいしいのが魅力的です。そして、海が美しい。

取材の日の福間海岸

それから、人が暖かいことですね。伝統行事の「津屋崎祇園山笠」や、小中学校のPTA活動にも参加しましたが、ご年配の方、地域の方にとてもかわいがってもらいました。

「津屋崎祇園山笠」 の様子

だから僕は『福津いいざい』の仕事を通じて、福津市の魅力を全国へ発信していきたいです」

お仕事や地域の活動で福津市の魅力を体感した森田さん。その良さを伝えたい、地元の方に恩返ししたいと思われているお気持ちが、語る様子からひしひしと伝わってきました。

おさかなセンターうみがめ

「福津いいざい」が運営している直売所であり、今回の取材場所となった「おさかなセンターうみがめ」をご紹介。

目の前は海!津屋崎漁港のすぐ隣です

1年を通じて様々な種類の魚介類が店内に並ぶ「おさかなセンターうみがめ」は、店内に生け簀が設置され、旬のお魚を新鮮な状態で購入することが出来ます。

生け簀には旬のお魚が泳いでいます

店内では、スタッフさんがお魚を3枚おろしにしてくれるサービスも(※有料)。

こじんまりとした店内ながら、魚以外にも福津産のお野菜、お惣菜などが並び、地元の方に大人気の直売所です。

おさかなセンターうみがめ|駐車場などインフォメーション

住所: 〒811-3304 福津市津屋崎4丁目47-18

TEL: 0940-52-1939

営業時間:9:00~17:00

定休日: (火曜日が祝日の場合は翌日)、盆、年始

駐車場:有り

福津お土産・手土産に人気の加工品

「福津いいざい」の加工場で作られる、福津産をたっぷり使った加工品たちも人気!「おさかなセンターうみがめ」でも購入可能です。

特に人気の3商品をご紹介

鯛茶漬け

津屋崎漁港・福間漁港で水揚げされたばかりの天然真鯛を、新鮮なうちに加工場に持ち込み、切り身に。瞬間凍結することで、新鮮なままの美味しさをギュッと閉じ込めています。

福間の鯛は市全体でブランド化に取り組んでおりイチオシです

その美味しさは「切り身だけ仕入れて商品にしたい」とプロに言われるほどだそう。福津グルメを楽しむなら、まずは「鯛茶漬け」です!

炊き込みご飯の素

使い方は、付属の出汁と切り身を炊飯器に入れるだけ!あっという間に2合の炊き込みご飯が完成です。

鯛の大きな切り身が嬉しい!

鯛を捌くところから自分で作るのは大変ですが、手軽にできるこちらの商品なら、お祝い事の席でも大活躍ですね!

冷凍フルーツ
こちらは「キング」という品種で、皮ごと食べられる珍しいいちじくだそう

農家さんと何度も話し合いを重ねながら、直接仕入れたものを、その日のうちに真空瞬間冷凍。美味しさとともに生産者の思いもギュッと閉じ込められています。

あまおう苺、桃など、旬の果物のおいしさをギュッと閉じ込めています

半解凍でそのまま食べておやつにしたり、ジューサーを使ってスムージーにしたり、パンケーキに載せたり、楽しみ方もいろいろ♪

市内のカフェでも使われている、プロも認めた味を、手軽に楽しめます!

ご紹介した加工品以外にも「天然真鯛ほほほぐし」などの人気商品があります

福津いいざいの活動、福津市に興味を持たれた方は、まずは「おさかなセンターうみがめ」や加工品から楽しんでみて

福津市を盛り上げようと、直売所の運営や、水産物・農産物の市内外への営業、加工品製造、販路開拓などを行う地域商社「福津いいざい」さん。

活動内容に興味を持たれた方。お近くの方はまず直売所「おさかなセンターうみがめ」へと足を運んでみてください。福津市の魅力がたっぷり感じられると思います。

遠方の方は、加工品で!公式オンラインショップからご購入が可能です。

◆「福津いいざい」公式オンラインショップはこちら>>

さらに一歩踏み込んで取り組みに関わってみたい方は、「福津いいざい」さんへと問い合わせてみてくださいね。

福津いいざい|インフォメーション

住所:〒811-3219 福岡県福津市西福間三丁目47番1号

TEL:0940-72-6333 


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