関門海峡産あかもく|シャキシャキ、鮮やかな緑色、粘り気豊富!若手漁師藤島一家の挑戦
“あかもく”を知っていますか?
あかもくをご存知でしょうか?最近はTVなどでも話題になることが多くなりました。
あかもくは、ワカメや昆布やひじきなどと同じく、 褐藻類(ヒバマタ目ホンダワラ科)に属する海藻です。
さっと茹で、細かく刻んで食べると、独特のシャキシャキした食感が楽しめます。
ミネラルや話題のフコイダンなどの栄養素を豊富に含んでおり、食物繊維やポリフェノールも豊富。健康に気を使っている方の中にはすでに日々の食卓に取り入れている方がいらっしゃるかもしれませんね。
関門海峡産あかもくがおいしい!
じつは、福岡県北九州市でも「関門海峡産あかもく」が収穫されています。このことは、福岡県民の方でも「知らなかった!」と答える方が多いのでは?
それもそのはず。この関門海峡産あかもくは、約4、5年前から「株式会社叶」の藤島さんご一家によって生産量や販売数をコツコツと増やされてきたのです。
比較的全国的に収穫が可能なあかもくですが、関門海峡産あかもくには独自の特徴があり、産直市場で10個まとめ買いしていくほどファンになる方も多いんですって!
今回は、この関門海峡産あかもく漁師の藤島さんご一家に取材してきました。
関門海峡産あかもくおいしさの特徴
では一体どのような特徴があるのでしょうか。私たちも実際に食べてみてわかったおいしさの特徴は4つあります。
1、歯ごたえシャキシャキ!
口に入れて噛んだ瞬間の「シャキッ」とした食感がとても良いんです。
2、鮮やかな緑色!
茹でた瞬間、鮮やかな緑色に!
この緑色が褪せることなく、鮮やかなままパック詰めされているんです。見た目からおいしそ~!
3、しっかりした粘り気!
ねばねば好きにはたまらない、このしっかりとした粘り気!
体にいいものを食べているな~としみじみ感じてしまいます。
4、海藻の味が濃い!
ポン酢をかけて食べても負けません。あかもく本来の海藻の味が楽しめます。
関門海峡産あかもくがおいしくなる理由
なんで数あるあかもくの中でも、関門海峡産あかもくには、4つのおいしさの特徴があるのでしょうか?そこには、海の環境から生まれる理由がありました。
1、平松の海の流れが速いから
関門海峡にいくつかある漁港の中で、あかもくを育てているのは“平松”地区。こちらの海は、下関側との関係で幅が狭く、流れが速いのが特徴。
流れの速さに負けないよう、あかもくは地面にしっかりと根を張り、力強く育ちます。これが、シャキシャキ感の秘訣です。
ちなみに藤島さんは、夏には「関門海峡たこ」の漁師でもあります。
関門海峡たこの特徴は、同じく平松の海の流れの速さが影響しており“足が短くて筋肉質で食感が良い”こと。吸盤で、地面にしっかりと張り付いておかないといけないからです。
これらの特徴から、平松の海があかもくやたこにどんな影響を与えているのかがわかるのではないでしょうか。
2、収穫する時期を見極めているから
藤島さんたちが定めるあかもくの収穫時期は、5月の連休があけておよそ1週間程度。その間に、1年分の販売量を収穫してしまいます。
その理由はあかもくの“胞子”が育つ最適の時期を見極めているから。わざわざ時期を狙って短期間に行うのは“シャキシャキ感と粘り気が出る”から。
通常、あかもくの収穫に対して胞子が出ているかを気にする方はあまりいないのだそうです。じつは、藤島さんたちが胞子を大切にしている理由がもうひとつありました。
関門海峡産あかもくを育て、守っていきたい
4、5年前に、関門海峡の海であかもくが自然に生えているのを見つけた漁師の藤島さん。その際、知人に「あかもくの胞子に石を付けて海にまた投げ込んでおいたらもっと広がっていくよ」とアドバイスを受けたそうです。
そこで、関門海峡の中でもいくつかの地域でテストしたところ、一部の地域で根付き、新たにあかもくを増やすことに成功しました。
「あかもくを関門海峡の特産品にしよう」
漁師の中でも新しいことにどんどんチャレンジしていくタイプであり、若手の藤島さんは、そう考えたそうです。
「全部を収穫しきってしまわないように、胞子が育った後に収穫しないといけません」
それは来年また、あかもくが生えて来られる土壌を整えるため。胞子が適正に育っている時期のみに収穫を行うのは、通常よりも時期がグッと絞られ大変です。
自然に生えているものを収穫し、天然物を出荷するのが当たり前のあかもくですが、関門海峡産のあかもくは、そもそも藤島さんの地道な植え付け活動からスタートしているのです。
これは、関門海峡の新たな特産品を生み出すための活動なのです。
安心安全への取り組み
あかもくを処理する環境には、人一倍気を使われている藤島さんご一家。作業は主にご夫人のナルミさんと、お母様の和美さんが行っています。
新しく設備も導入し、作業工程での消毒や清掃などはかなり念入りで、工場は清潔に保たれています。
清潔な加工場で作られた商品だとわかると、安心して口にすることが出来ますね。
関門海峡産あかもくのおいしい食べ方・レシピ
ポン酢をかけてそのまま!もちろんホカホカご飯にも!だけどその他にも美味しい食べ方がたくさんあるんです♪
「あかもくにまだ馴染みがない」方でも気軽にチャレンジしていただけるよう、私たちも実際に料理してみました!
中でもおススメのレシピを5つご紹介します♪
【 卵と相性◎!】 チーズオムレツ
◇材料 (1人前) ◇ 卵…3個、ブラックペッパー…少々、関門海峡産あかもく…大さじ3、チーズ…ふたつかみ程度
- ボウルで卵をほぐす
- 1に残りの材料を全て入れて混ぜる
- 小さめのフライパンを強火で熱し、多めのサラダ油を敷く
- 2をフライパンへ注ぎ、半熟になるまで菜箸でかき混ぜる
- フライ返しで片側に寄せる
- ある程度固まったらひっくり返す
【 汁物に入れるだけ】お味噌汁
◇材料 (1人前) ◇ 関門海峡産あかもく…お好みの量
- いつものお味噌汁に入れるだけ♪
【簡単お手軽】お好み焼き
◇材料 (1人前) ◇ お好み焼き粉…100g、キャベツ…4分の1玉、関門海峡産あかもく…大さじ3程度(お好みでOK)
- ボウルにお水とお好み焼き粉を入れてダマにならないように混ぜる
- 1に他の材料を全て入れて混ぜる
- フライパンに多めの油を敷き、2を入れる
- ある程度焼き目がついたらひっくり返す
- もう片面も焼けたら取り出す
【豚しゃぶサラダ】 ポン酢とあわせてさっぱり
◇材料 (1人前)◇レタス…お好みの枚数、キュウリ…2分の1本、ポン酢…大さじ3、関門海峡産あかもく…大さじ3、青じそドレッシング…小さじ2
- レタスをちぎり、キュウリを切って器に盛り付けておく
- 豚肉を茹で、冷水に入れて締める
- ポン酢、関門海峡産あかもく、青じそドレッシングを混ぜておく
- 1に2を載せ、3をかけたら完成
【豆腐あんかけ】トロミが最高
◇材料 (1人前)◇ 豆腐…3個パックのサイズなら1丁(150g)、 関門海峡産あかもく…大さじ3 、白だし…大さじ1
- 湯豆腐か、レンジでチンした豆腐(500wで2-3分) を準備します
- 豆腐を器に盛ります
- 白だしと水を混ぜ、火を止めた後に関門海峡産あかもくを加えます
- 1に2をかけて完成
関門海峡産あかもくをぜひ味わってみてください
シャキシャキで、鮮やかな緑色が美しく、粘り気豊富で、海藻の味がしっかりする「関門海峡産あかもく」。
藤島さんご一家の未来への想いも込められています!
是非一度、味わってみてくださいね♪
実際に購入できる場所
かっぱの里若松店(JA北九)
- 住所:〒808-0113 北九州市若松区大字払川470-1
- TEL:093-741-6070
- 定休日:水曜日、盆・年末年始
- 営業時間:9:30~18:00
Poulpe
- 住所: 北九州市戸畑区菅原ニ丁目14-17
- TEL: 09086224912
インフォメーション
株式会社 叶
住所: 北九州市戸畑区牧山4丁目26-43
TEL: 08058043090
営業時間: 朝10時~18時 ※ 漁に出航中は電話に出れませんが帰港したらかけ直します 。
定休日: 土曜日、日曜日
◇ この記事は、中小企業地域資源活用促進事業の助成金を活用して作成しています。