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2020-03-14

博多和牛|福岡の人に届けたい!地域で育てたブランド牛‐三宅牧場


福岡のブランド牛・博多和牛農家たち

博多和牛|福岡の畜産農家の団結力で誕生

博多和牛は十数年前に三宅牧場を中心に福岡の畜産農家さんたちと共に立ち上がりました。

三宅牧場・三宅静代さん

福岡県筑紫野市で40年以上、夫婦で奮闘してきた三宅静代さんからは「妥協なし」という「静かでもヤケドしそうなほどの熱」と「博多和牛と仲間たちへの愛」みたいなものを私達は感じました。

「福岡の人に知ってもらいたい。」

そうおっしゃっていた《博多和牛》のこと、ご紹介します。

信用・信頼を取り戻すために

皆さんはご存知でしょうか?
国産牛の《安全・安心》への信用が疑われた時があったこと。

2000年代初め、日本で初めてBSE感染牛が確認され、国内の肉牛市場は混乱し、市場での価格は暴落。それは牛から人への感染リスクの可能性がある恐怖感からでした。

国産肉牛への《安心・安全》を取り戻すために、飼料への対策、屠畜(とちく)時の対策、流通での管理対策など徹底した対策を行った結果、国産肉牛の《安全・安心》に対する信頼は向上、回復へと向かいました。

ただ、この時、国産牛の回復はブランド牛から始まったそうです。

その時に危機感を強めた福岡県内の畜産農家は三宅牧場を中心に「生産者の会」を立上げ、福岡のブランド牛に関するルール・基準作りを行いました。そして、集まった畜産農家から誕生する福岡の和牛を《博多和牛》と命名することに。

「博多和牛」の商標登録は三宅牧場が代表して出願し、平成17年に登録をされました。その時の特許庁長官が今の福岡県知事というのには何かの縁を感じます。

福岡の各地域で研鑽し、和牛オリンピックで1位を獲るまでに育った博多和牛

福岡のブランド牛・博多和牛は、地域のJA・行政の枠を超え、オール福岡として三宅牧場が中心となり想いを同じにする福岡の畜産農家達が十数年前に立上げました。

それぞれの地域で畜産農家たちが育てた「博多和牛」は「糸島牛」や「柳川和牛」など、地域のブランド牛としても皆様の食卓にお届けするまでになっています。

博多和牛にとって、ついにNo.1になる出来事が!

5年に1度開催され、「和牛のオリンピック」とも呼ばれている全国和牛能力共進会。和牛の改良成果と肉質の優秀性を競い合う全国大会です。福岡県では2014年から出品希望者を募りました。

2017年9月。和牛のオリンピック「第11回全国和牛能力共進会宮城大会」に福岡県代表として2頭が選ばれ、そのうち1頭は三宅牧場が育てた博多和牛の直隆号。そして、去勢肥育牛の部(第九区)で三宅牧場の直隆号は1等賞を獲ったのです!

BSEの問題が起きたあとに誕生した《博多和牛》。ついに!No.1を獲得した瞬間でした。

美味しい博多和牛の特長、明確に分かりますか?

博多和牛は福岡で育てた黒毛和牛で、また、博多和牛生産者として登録された農家さんが出荷した和牛が全て博多和牛になるわけではありません。1頭づつを評価し、3等級以上で県内で12カ月以上肥育した黒毛和牛が博多和牛です。

また、その美味しさだけではなく、BSE問題の対策から《安全・安心》のために出生、転入、転出、屠畜(とちく)まで全て徹底管理し、トレーサビリティを明確に。どこで生まれ、どこでどのように育てられ、どこで処理されたかが分かるように安全性や安心感をお届けし、ネットで牛ごとの情報にいつでもアクセスできるようになっています。

そして、《博多和牛》の大きな特徴はその「餌」。福岡県内産の稲わらを主食として良質な飼料で育てられています。

地域の稲藁(いなわら)を与え、何を食べて育ったか牛なのか、明確です。牛の健康をどう維持するか、大事にしています。稲藁には納豆菌も含まれています。

野菜づくりは土づくりから。と、聞いたことがあるのを思い出しました。

「安心・安全な牛づくりは餌づくりから。」

三宅牧場は博多和牛を育てる畜産農家でもあり、お米を育てる米農家でもありました。

三宅牧場の博多和牛と循環農業の魅力

「血統の良さで肉質が決まる」というほど、血統は大事なのだそうです。三宅牧場では月に数回、子牛を選びに行き、約30ヵ月かけて育てるそうです。

そんな三宅牧場は平成23年度九州管内系統和牛枝肉共励会で福岡県で初めての金賞を受賞し、平成29年には全国でも1等賞。

そして、皆さんが感じる博多和牛の美味しさは血統の良さだけではなく、約30ヵ月かける育て方でも味を左右します。

黒毛和牛特有の美味しさは多くのオレイン酸が含まれているのも理由のひとつ。オレイン酸といえばオリーブオイルにも多く含まれている脂肪酸です。

海外の肉に比べて、日本で育てられた黒毛和牛の美味しさを感じる特有の味はやはり、餌の違いから生み出されているそうです。

餌づくりにもこだわる三宅牧場の博多和牛

三宅牧場では博多和牛300頭ほどを育てながらエサとなるお米を育て、その稲藁(いなわら)を牛に与え、そして副産物である牛糞から「完熟堆肥」を作り、それを米作りや牧草作りに使っています。

これが三宅牧場・博多和牛の「美味しさ」の秘密、そして「安心・安全」と一緒に皆さんにお届けしています。

「買えばいい餌」ではなく、「自らつくる餌」の為に惜しみなく手間ひまをかけ、お米作りをされています。

これが三宅牧場の博多和牛の魅力です。

以前、取材にお伺いした博多和牛を育てる「堀ちゃん牧場」でもお米を作ってると伺いました。

畜産農家であり、米農家であり、稲藁を牛へ、牛糞を米へと地域で循環させる「循環農業」で「美味しさ」と「安全・安心」を兼ね備えた《博多和牛》は育てられています。

三宅牧場の「博多和牛」は健康の事を考える方にも嬉しいですね!

博多和牛を福岡の方に知ってもらって、食べてもらいたい!

福岡の皆さん、「博多和牛」のことはご存知でしたか??

  • 博多和牛は福岡県内の畜産農家が集まって立ち上げたこと
  • 博多和牛が「和牛オリンピック」で1位になったこと
  • 博多和牛は地域の稲藁を餌としていること
  • 三宅牧場は畜産農家であり、米農家であること

夫婦で40年以上頑張ってきた三宅牧場。三宅静代さんは最後に言われました。

「博多和牛を福岡の人にもっと知ってもらって、もっと食べてもらいたい。

博多和牛を育てる畜産農家の皆さんの多くは、後継者が育っているそうです。
「なぜですか?」とお聞きしたら、

「背中を見てきたからかな。」とおっしゃられていました。

BSE問題のあと、福岡県内の畜産農家が団結して全国トップレベルまで育て上げた「博多和牛」。そのリアルな物語は背中を見てきた若手の皆さんの心に響いたんだと思いました。

三宅牧場直営店《まきば》|インフォメーション

三宅牧場の敷地内にある直営店《まきば》にはお肉だけではなく、育てたお米やお米を使った「よもぎ餡餅」「ふみもち」「いちご大福」などがあります。まさに「循環農業」の直営店!福岡市内からも来られるお客様もいるそうですよ♪皆さんもぜひ!

直営店《三宅牧場まきば》のご案内はコチラです☆>>>

■住所 / 〒818-0064福岡県筑紫野市大字常松2番地

■TEL / 092-926-4353


◇ この記事は、中小企業地域資源活用促進事業の助成金を活用して作成しています。


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