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2025-11-11

糸島に地魚と糸島産ワインを楽しむ文化を創る挑戦|糸島マスエワイナリ


福岡市の西側に位置し、観光スポットとしても人気の高い福岡県糸島市。

玄界灘で漁獲される種類豊富な海の幸に、豊かな土壌で育てられる「糸島野菜」など、糸島産の農畜産物は今や全国でも有名で、飲食店でもブランド力のある産地として扱われるようになりました。

そんな食の魅力たっぷりな糸島市に、2024年、糸島初のワイナリーとして「糸島マスエワイナリ」が誕生しました。

糸島マスエワイナリ

糸島市二丈松末(ますえ)に醸造所を構える「糸島マスエワイナリ」は、糸島の地魚( ※その地域の漁港で水揚げされた魚のこと )を提供する飲食店「志摩の海鮮丼屋」や「駅前のバル」を手掛ける「株式会社いとしのいとしま」が運営しています。

今回お話を伺ったのは「いとしのいとしま」代表取締役社長:馬淵 崇さん。

前職では農地などの開発コンサルタントとして世界を飛び回っていた馬淵さん。

2011年「志摩の海鮮丼屋」の開店から14年、地魚を使った飲食店2店舗はすっかり糸島の人気店となりました。

「志摩の海鮮丼屋」。海が時化て地魚がない日は店を開店しないほどの地魚愛で運営。観光客も多く、行列が出来る人気店。
「駅前のバル」。地魚を使った創作料理とお酒のマリアージュが楽しめる。おいしい魚が好きな地元の方も足しげく通う。

「地魚の仕事から、今度はワイナリー?」と驚く方もいるかもしれませんが、ワイナリーづくりの発想のヒントは、仕事仲間と訪れたスペイン・バスク視察にあったそう。

港町ゲタリアで見た、地魚と地元産ワイン「チャコリ」を心から楽しむ人々。お店の活気。空気感。自分たちの文化を誇りに思う姿。

視察の様子 (1)
視察の様子 (2)
視察の様子 (3)

「魚とお酒を心から味わうあの感覚や文化を、糸島でも作りたい」と、感銘を受けた馬淵さん。

「うちの飲食店は『糸島産の地魚しか使わない』『絶対に漁師さんに魚の値下げ交渉をしない』を守り続けて、地魚の本当のおいしさ、魅力、価値を伝えてきました。せっかくなら、その魚の魅力をさらに引き出せるワインを自分たちの手でつくりたいと思いました」

また、経営者として、この先もさらに糸島の地魚の発展に貢献するためには、自分の事業を拡大することや、売上の向上が必要だという意識も持っていました。

しかしながら、全国的な問題でもある海の環境の変化により、糸島の魚の漁獲量は減少傾向。販売するものがなければ、今よりも大きく売上を立てることは難しくなっていきます。

また、限られた水産資源を自社で独占するのは、他の事業者の仕事を邪魔することにもなりかねません。

ではどうするか?

そこで、地魚と楽しめるワインを作り、販売することが新たな収益の柱となると考え、糸島初のワイナリーづくりへ挑戦することに決めたのです。

原材料から「糸島産」で!

「どんなに時化で魚が獲れなくとも、地魚しか使わない」を貫くことで、地魚の価値の向上や、自社ブランドの構築を行ってきた馬淵さん。

ワインを作るときにも「地元の素材を使う」が念頭にありました。そこでまずは仕入れたブドウでワインづくりに挑戦しつつも、並行して、自社でのブドウ栽培へ挑戦することに。

ブドウ畑

現在「糸島マスエワイナリ」では、アルバリーニョ、シャルドネ、メルローなどの品種のワイン用ブドウを育てる畑を2か所運営しています。

ブドウが病気になったり虫に食われたりと苦労の連続でしたが、4年目に入った今、ようやくたくましく育ってきた木々を見て「かわいいなあ」とつぶやくその表情には、まるで我が子を見るような愛情がにじみます。

2か所ある畑のうちのひとつ、糸島の桜井地区は、実は「桜井ぶどう発祥の里」という石碑もある土地。

ブドウ栽培担当スタッフと石碑

「なんだか運命を感じますよね」

と馬淵さん。

実際に始めてみたワイン造りは資金も時間も手間もかかり、体力も精神力も必要で大変なことが盛りだくさん。

それでも「一人でやっているわけじゃない。仲間がいるから続けられる」と話します。

土地探しから始まったワイナリーづくり。耕作放棄地だった土地は、地元の仲間と0から開墾しました。

ブドウ畑に続くこの道も、元々は草や竹がボウボウに生えていた場所だったそう

地魚で繋がった仲間と支え合いながら、一歩ずつ夢を形に。

地魚の魅力で繋がった「じざかなかま」コミュニティの仲間が苗植えをお手伝い

「助けられてきたからこそ、自分も誰かの役に立ちたい。みんなが嬉しくなるような取り組みにしていきたい」

馬淵さんが作りたいのは、モノじゃなくて、地元を誇りに思える文化。そこには仲間の存在が欠かせないんです。

湧き出る思いを胸に、馬淵さんのワイナリーづくり、地魚を盛りあげる挑戦は続いていくのでした。

【関連記事】馬淵さんとじざかなかまの活動紹介はこちら★

おすすめのワイン|糸島マスエワイナリ

ここまで読んだら「ぜひ飲んでみたい!」と思ってしまいますよね?笑

現在「糸島マスエワイナリ」では、7種類のワインが楽しめ、新作2種類を開発中です。

特におすすめのワインを3種類ご紹介します!

【1】イチオシ!「GOCHIAMI ( ごちあみ ) 」

糸島で行われる伝統的な真鯛漁「吾智(ごち)網漁」から名付けられた白ワイン。地魚愛の深い馬淵さんにしかつけられないネーミングです!笑

栽培した糸島産ブドウが一部原材料に使用されています。

ラベルに知り合いの真鯛漁師の顔がデザインされているのがポイント。

漁師さんも「これ、俺?!」と喜ばれていたそうです

爽やかな微発砲ワインで、ハマグリなどの貝類や白身魚、お刺身などに相性抜群です。

糸島の地魚と共に。馬淵さん作のお作りと

【2】牡蠣シュワ

糸島名物・牡蠣小屋でも人気の”糸島産真牡蠣”をおいしく食べるために作られた微発砲ワインです。

クリーミーで濃厚な糸島産牡蠣に、爽やかな味わいがピッタリ!

【3】糸島ワイン ——2025年12月上旬完成・新発売予定!

念願の糸島産ブドウ100%「糸島ワイン」が、いよいよ2025年12月上旬に完成予定。

☆「糸島SAKEフェス」で初お披露目予定

「糸島マスエワイナリ」が発案・主体となって今年初開催される「糸島SAKEフェス」。

糸島で活動する醸造元4社、飲食店4社が集まり、その魅力をまとめて楽しめるお酒の祭典です。

初解禁の「糸島ワイン」を味わいに、ぜひイベントに足を運んでみてくださいね!

  • 日時:2025年12月7日(日) 11:00~17:00
  • 場所:丸田池公園(住所:福岡県糸島市前原西1-4 ) ☆JR(筑肥線)筑前前原駅より徒歩3分

地魚とワインを楽しむ文化を創る糸島マスエワイナリ

「糸島に来たら、地魚とワインば楽しまな!何のために来たと!」

いつか糸島に訪れた観光客が、そんな言葉を言われるのが当たり前になるのかもしれない。考えるとワクワクしてしまいますね。

馬淵さんと「じざかなかま」が、糸島に地魚と糸島産ワインを楽しむ文化を創る挑戦、心から応援しています!

実際に楽しめる・購入できる店舗

※取り扱い店は掲載当時の情報です。

駅前のバル

☆地魚料理とワインを店内で楽しむことが出来ます。ワインのみの購入も可能です。

住所:〒819-1116 糸島市前原中央2丁目3-20

TEL:092-324-6111

営業時間:17:00〜24:00

定休日:水曜

ボンラパス Timbre ( 博多 )

住所:〒812-0012 福岡県福岡市博多区博多駅中央街9-1 博多マルイ1F崎29-1

TEL:092-412-8610

営業時間:10:00 ~ 21:00

☆他にも、ボンラパス 花畑店・六本松店・百道店にてお取り扱い。

イオン糸島店

住所:〒819-1311 福岡県糸島市志摩津和崎29-1

TEL:092-330-5020

営業時間:月~日 9:00〜22:00

☆他にも、福岡伊都店・マックスバリュ周船寺西店・マックスバリュ前原店・マックスバリュ次郎丸店・イオンマリナタウン店・イオン原店・イオン福岡店・イオンスタイル笹丘店・イオンモール香椎浜店・イオンモール福津店・イオン大野城ショッピングセンター・イオンモール筑紫野にてお取り扱い。

JF糸島志摩の四季

住所:〒819-1311 福岡県糸島市志摩津和崎33-1

TEL:092-327-4033

営業時間:8:30~17:00

定休日:盆・正月

【オンラインショップ】

公式オンラインショップ:https://masue-winery.com/

糸島マスエワイナリ インフォメーション

☆ワイナリでもワインの購入が可能です。

住所:〒819-1613 福岡県糸島市二丈松末712−1

TEL:092-332-1551

営業時間:11:00〜16:00

※営業日は土・日・祝日のみ


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