地魚BANK|糸島グルメのお魚ツーリズムで体験実感!地域おこしの企業人
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この記事を読まれている方の中には、福岡県糸島市という地名を聞いたことがある方も多いはず。福岡市の西側に位置し、冬の牡蠣小屋や美しい海沿いのおしゃれなカフェなど、観光地として大人気の糸島です。
7年連続天然真鯛の漁獲量が日本一など、魚介類のおいしさが魅力のひとつの糸島で、地域を盛り上げようと奮闘する方がいます。
その活動内容は「地魚BANK」という、糸島の地魚の価値を高める取り組み。
今回はこの「地魚BANK」の取り組みについて、そして「地魚BANK」主宰、「株式会社いとしのいとしま」代表取締役:馬淵崇さんのことをご紹介します。
地魚BANKってなに?
“地魚”とは、 その地方の近海でとれた魚、その地域の漁港で水揚げされた魚のこと。場所や風土によってその土地らしさが出るものですよね。
糸島では、魚の王様ともいわれる“鯛”を「今日は真鯛が安かけん、夜ごはんはこれでいっか~(カゴにポイッ)」という通常ではありえない光景が見られます。なぜなら、糸島は真鯛の漁獲量が7年連続日本一で、たくさん獲れるから。
「地魚BANK」とは、「糸島で獲れるうまい魚を、この先もずっと食べ続けられるように」との想いで、株式会社いとしのいとしま、事業者、漁師、そして地魚BANK会員が連携して地魚の価値を高めていこうという取り組みです。
「地魚BANK」の想いに共感してくれる地魚BANK会員から会費を募り、新しい「地魚サービス」を会員と共に生み出し、地魚の価値を高める活動を楽しみながら挑戦していく、新たな試みなんです。
具体的な活動内容
では、具体的にはどんな活動をされているのでしょうか。その楽し気な活動内容を、いくつかご紹介していきたいと思います!
☆ブラ船越
イベント内容:地魚BANK会員と参加者が一緒に漁村を歩き、 その土地の歴史や文化、行われている漁や漁師の技について学び、旬の地魚を味わうツアー。
第1回目は「真鯛神経〆編」 。
第2回は 「牡蠣磨き作業編」 。第3回目は「 イカ籠編 」。名前だけで既に知らないことだらけ…。新しい発見がたくさん見つかるイベントです♪
地魚オリンピック2019@志摩の四季
イベント内容:地魚BANK会員からも案を募り、当日のスタッフも地魚BANK会員有志がボランティア参加。「主客一体」をうたった地魚BANKの真骨頂のようなイベント。
スタッフさんがゲームで遊びながら子どもたちに話してくれる伝統漁やお魚の知識。楽しみながらも、いつの間にか多くのことを学んでいるイベントです♪
地魚博覧会
イベント内容:地魚の裏側にある物語について、イラストや写真、港の風景画、漁具の展示を見ながら、専門家と地魚仲間が語る「地魚トーーク」や、旬の地魚を使った「地魚御膳」を実食!
ちょっとマニアックな空気があって楽しそう…!笑 ゆっくりとより深く学びたい方にピッタリのイベントです♪
取り組みを始めたきっかけ・活動のこと
株式会社いとしのいとしま代表取締役:馬淵崇さんにお話を伺いました。
馬淵さんは、糸島で獲れる「船越のイリコ」を初めてお味噌汁に使ったとき「味が全然違う!」という感動を味わったそう。
糸島市では、福岡市内でも珍しい「カタクチイワシ(いりこ)漁」が行われていました 。 鮮度が高く、酸化防止剤無添加のいりこは、美味しいと評判。ところが、漁師の高齢化や担い手不足、燃料費の高騰などの事情でここ数年は漁自体がなくなってしまったのです。
糸島の中でそんな危機に面しているのは、いりこ漁だけではありません。「エビ漕ぎ漁」や「イカ籠漁」など、 後継者が少ない漁がまだまだたくさんあるそうです。そんな状況を何とかしたい、と思われた馬淵さん。
「僕は漁師ではありませんから、漁は出来ません。でも、漁以外の所なら何かできるかも?と思いました。自分に今すぐできることを考えた時、消費者側にこの現状を知ってもらうための活動ではないか、と思いました」
そこから馬淵さんは、地魚BANKの前身にもなった「いりこBANK」をスタートさせ、約9年間「地魚BANK」の活動を地道に続けてきました。
現在も、facebookでの発信や、地魚のみを使用した飲食店の経営、イベントの開催、清掃などのボランティア活動などを精力的に行っています。
中でも大切にしているのは「消費者に現場に足を運んでもらい、体感することで価値を理解してもらうこと」。上記にご紹介した「ブラ船越」など、その最たる例ですね。
確かに、“ヒト”や“コト”に直接出会うからこそ、現場の温度が分かって、理解が深まることってあります!
“漁師さん”と、漠然と捉えていたのが、漁師の“〇〇さん”、とお名前で呼べる近い関係になる感じ。それっていいなあ~!
仲間に活動を通じて恩返しがしたい
時には失敗しながらも様々な“コト”を起こしてきた馬淵さん。その過程には、 困難な時には力を貸してくれる漁師さんや、地元の仲間、そしてスタッフさんの存在があったそうです。
「活動をしていると『それは違うだろ』と、反対されたり、漁師さんや関係者の方に怒られたりするんですけどね。笑」
とも。それでも反省してやり方を変え、続けてきたからこそ、少しずつ理解してくれる仲間が増えていったのでした。
「活動を通して、地元の仲間に恩返しをしたいです。目先の利益を追うのではなく、本当に地元の未来のためになる活動を。だけど、想いだけではなく、活動で利益を出して還元することも行っていきたい。」
と、馬淵さん。
「知性は勇気のしもべだ」という言葉をモットーにしているという馬淵さんは、これからも糸島で新しいコトにチャレンジし続けるのでしょうね!純粋に、この活動を応援したいです。
地魚BANKの活動で私たち消費者が得られるもの
「地魚BANK」の活動は、糸島の漁師さんや事業者さんと連携し、文化の継承や地魚の価値の向上などをサポートしています。
そして、消費者である私たちにとっては、“食”を見つめなおすキッカケになるのではないでしょうか。
口に入れたものから身体は作られます。では、当たり前のように日々の食卓に上がる魚は、一体どこから来たものなのか?誰が獲ってくれたのか?どうやって調理したら美味しいのか?
私は「地魚BANK」に出会うまで、考えたことがなかったなあ…。自分のことなのに、とちょっと反省です。
そして、これまで知らなかった地元の文化をとらえなおすキッカケにもなるのではないでしょうか。「糸島は真鯛がおいしいのか。じゃあ、私たちの土地では何の魚がおいしいんだろう?」という具合に。
活動を通して、子どもたちにとっては、楽しみながら学ぶ食育に。大人にとっては、食を見つめなおす機会に。
そんな一歩として、活動に参加するのが楽しそう!って、記者は思ったのでした。
あなたも!地魚BANK会員になってみませんか?
どうですか?馬淵さんの熱い思いに支えられた「地魚BANK」の活動に興味を持っていただいた方もいらっしゃるのでは?
興味があるみなさんは、まず「地魚BANK」のオンライングループに参加してみませんか。まずは気軽に彼らの日々の活動を追いかけることが出来ますよ。
◆ facebook「地魚BANK」グループページへ(※参加にはfacebookのアカウントが必要です)>>>
また、もっともっと活動に深く関わりたいというあなたは「地魚BANK」会員(会費月額1,000円)になることも可能です。
☆会員限定特典があります
「地魚BANK」会員になると、下記の4つの特典を受けることが可能です。
- 志摩の海鮮丼屋「糸島海鮮丼」もしくは駅前のバル「漁師のおはこ」のどちらか一方を月に一度、無料でお召し上がり頂けます! (※一部条件有り )
- 体験型イベントに優先的に参加できます!
- 事業にメンバーの一員として参加できます!
- 地魚BANKを支えてくださる大切な仲間とのつながりが生まれます!
☆内容詳細・会員登録はこちらから(地魚BANK公式HPへ)>>
「地魚BANK」は、消費者と共に地魚の未来をひらく、糸島発「主客一体」のチャレンジです。
サービスの受け手としてはもちろんのこと、一緒に新しい価値を生み出す0から1の現場に携わることが出来るワクワク感や、面白さがあります!
ご興味のある方は、ぜひ参加してみてくださいね。
それでは、「地魚BANK」のますますの発展を願いつつ、本記事を締めたいと思います。馬淵さん、ありがとうございました~!
「株式会社いとしのいとしま」が経営する飲食店のご紹介
下記の店舗では、糸島の地魚を使用した絶品グルメを楽しむことが出来ます!
☆志摩の海鮮丼屋
住所: 福岡県糸島市志摩津和崎33-1 志摩の四季内
TEL: 092-327-4033
営業時間:11:00~14:00 ☆ 日曜営業 ※なくなり次第終了
定休日:水曜日
☆駅前のバル
住所:福岡県糸島市前原中央2-1-21 駅前ビル 1F(JR筑肥線筑前前原駅すぐ前)
TEL:092-324-1022
営業時間:木・金・土 – 18:00〜22:00
定休日:日~水曜日
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