北九州市・ミツワ醤油|原材料を追求・低塩醤油|人に寄り添う醤油づくり
3代目から今も受け継がれる製法|低塩醤油
今回取材に伺った北九州市にある「ミツワ醤油」さんの創業は明治23年(1890年)。
酒造、諸式販売、醤油醸造を行っていましたが、2代目で醤油専門の醸造所となり、現在は4代目、5代目を中心にご家族で切り盛りされています。
3代目が高血圧で悩んでいたことがきっかけで、「辛くなく美味しい醤油」を作るための研究がなされ、今でも「ミツワ醤油」さんの味の基礎として受け継がれています。
今回お話しを伺ったのは、「ミツワ醤油」4代目:刀根哲也(とね てつや)さん・悦子(えつこ)さんご夫妻と、5代目:刀根裕樹(とね ひろき)さんです。
さっそく「ミツワ醤油」さんの直売所にお邪魔しました。
中に入ってまず感じたのは、「醤油のラインナップが豊富!」ということ。
これらの「ミツワ醤油」さんの商品の特徴は、ご家族や、食べる人の体のこと、お客さんにとっての使い勝手がとても考えられていることでした!
今回の記事では、「ミツワ醤油」さんのたくさんのラインナップの中から、私たちが特にオススメしたい!と感じた3種類の商品をご紹介します。
ミツワ醤油|魅力的な醤油3選
1)福岡県産丸大豆醤油
芳醇な香りと大豆の旨みが特徴の「福岡県産丸大豆醤油」。
「まず、福岡県産の大豆と小麦を使っていて、材料が地産地消。そして天然の甘みでまろやかです。安心安全な醤油を作りたくて」
と、哲也さん。
おすすめの味わい方は、まずシンプルに冷奴。
煮物はもちろん、かけ醤油としてステーキの仕上げにかけてもおいしく、バターとの相性も抜群なんです!
2)こども大好きあま〜い九州醤油
お子さんの偏食がきっかけで、5代目の裕樹さんが開発された、とろっとした口ざわりで甘めの醤油です。
「どうしたらご飯を食べてくれるだろう?」と試行錯誤し、「子どもがおいしいと感じる醤油」を追求。
そこで「うま味」と「甘味」に着目・開発し、再仕込み醤油 (水の代わりに醤油を使って醸造する醤油) をブレンドしたところ、うま味をアップさせることが可能になりました。
このベースに国内製造のみりんや砂糖を加え、子どもが好きな甘いお醤油に仕上げたところ、お孫さんがご飯をどんどん食べてくれるようになったそう。
これって作り手にとっては本当に嬉しいことですよね!
福岡県産の大豆や小麦、国内製造のみりん、砂糖を使用。安心・安全で、毎日の子どもの料理や赤ちゃんの離乳食にも使えます。
かけ醤油としてはもちろん、これ一本で味が決まるので、肉じゃが、照り焼きなどにも大活躍!
3)ジューシーポン酢Theだいだい
こちらは、5代目の裕樹さんが開発した、国産のだいだい果汁を使用しているポン酢。
海外のお客さんも手に取りやすいパッケージや味を意識して作られました。
だいだい果汁には抗酸化作用があると言われており、果汁たっぷりで塩分が控えめなことから、健康志向の方にもぴったりです。
餃子や鍋、カルパッチョ、オリーブオイルと黒胡椒を混ぜるとドレッシングとしてもおいしく食べられます。
ジューシーポン酢シリーズには、他にもかぼす、レモン、ゆずがあるので、ぜひ試してみてください。
商品開発のきっかけは家族のエピソードから|低塩|ミツワ醤油
これら3つが今回オススメしたい商品。
でも他にも、食べる人や体のことを考えられている商品やエピソードがありました!
料理をしたことのない娘さんが一人暮らしになり、簡単便利に味付けできるようにと作られた「甘旨たれ」と「甘旨だし」。
息子さんがお店で食べておいしい!と感じた天丼を再現した「天丼のたれ」。
また、息子さんがまだ小さい時、将来の夢を聞かれて「世界のミツワ醤油になりたい」と言われていたことが、海外進出の背中を押すきっかけとなったことも。
(どのエピソードも、当時のことを想像してみると心にジ〜ンとくるものがありますね・・・)
これまで紹介したように、ミツワ醤油の商品は、ご家族の要望をもとに作られたものが多いです。
それは家族だけではなく、お客様に対してもそう。商品パッケージにも工夫がありました。
一人暮らしでも食べ切れるように小さいサイズでも販売したり、酸化防止でき、長くおいしさを保てて、より便利に片手でも使いやすい注ぎ口のボトルにしたり。
パッケージの種類が増えれば当然、製造のコストがかかってしまうのですが、それでも使う人のことを一番に考えて採用されているんだな、ということが伝わってきます。
これからのミツワ醤油について|体にやさしい低塩醤油
取材中に5代目の裕樹さんは「自分の子どもが醤油屋を継ぎたいと思えるような会社にしたい」とおっしゃっていました。
この言葉をお聞きしたときに、今後は、「変わらないもの」と「変えていくもの」をうまく掛け合わせた醤油づくりを続けていかれるんだろうな、と感じた筆者でした。
今回、取材でお話を伺ったあと、写真撮影をしましょう!と言うと、元気いっぱいのちびっこ達が出てきてくれました!
3世代のご家族のみなさんの笑顔。
先代からの「辛くなく美味しい醤油」をベースに、そこから長く続く製法や思いを守りながら、代ごとの「色」も出されていると知って、なんだか温かい嬉しい気持ちになりました。
ミツワ醤油|「福岡県産丸大豆醤油」「こども大好きあま〜い九州醤油」「ジューシーポン酢Theだいだい・かぼす・レモン・ゆず」をぜひ味わってみて|低塩醤油
ミツワ醤油の商品は、作り手の”人を思う気持ち”がこもった、食べると心も身体も嬉しくなれる醤油です。
たくさんのラインナップがありますが、迷われた方はまず、この記事で紹介した3商品を食べてみていただくといいかもしれません♪
ミツワ醤油|実際に購入できる場所
【実店舗】
★記事下部インフォメーションに記載の「ミツワ醤油」直売所でもご購入いただけます。
DOCOREふくおか商工会ショップ
住所:〒812-0012 福岡県福岡市博多区博多駅中央街9−1 博多マルイ2F
TEL:092-577-1655
営業時間:10:00~21:00
定休日:博多マルイに準ずる
小倉井筒屋 きたきゅうコロンブス
住所:〒802-0007 福岡県北九州市小倉北区船場町1-1 本館 6階
TEL:093-522-2627
あんずの里
住所:〒811-3521 福岡県福津市勝浦1667-1
TEL:0940-52-5995
営業時間:8:30〜17:00
定休日:毎月第2木曜日
【オンラインショップ】
ミツワ醤油公式オンラインショップ
https://mitsuwashoyu.stores.jp/
ミツワ醤油|インフォメーション
住所:北九州市八幡西区幸神1-9-5
営業時間:月〜金 8:30〜18:00(土曜 8:30〜12:00)
店休日:日曜・祝日
TEL:093-621-0857