かのこゆり|福岡県宗像「あなごめし」で和食料理人の地域おこし
「沖ノ島」が世界遺産に登録され、近年、全国的な知名度も上がってきた福岡県宗像市。
じつは、あなごの水揚げ量が福岡県内一だってご存知ですか?
福岡県内を約200か所回ってきた私たちも、今回取材に伺って初めて知りました。
福岡県内でもまだまだ知られていないあなごの魅力。もっと知らせたいと、精力的に活動を行っている方がいらっしゃいます。
その活動と商品たちを私たちももっと多くの方に知って欲しいと思いました!
そこで私達は宗像市東郷にある「かのこゆり」の情熱的な店主:山下和雅さんのもとに足を運び、お話を聞かせて頂きました。
それでは、山下さんと、宗像産あなごの魅力をお伝えします♪
かのこゆり|宗像あなごのこと
創業から30年続く「かのこゆり」へと足を踏み入れた私たち。
店内にある生簀にいたあなごが早速、出迎えてくれました。
「普通、あなごを生簀に入れるときはぬめりがあり取りにくいため網に入れておくんですが、うちは放しているんですよ。少しでもあなごにストレスを与えないためです。そして、子ども達の食育にもなるでしょう。」と、店主の山下さん。
確かに…じつは、私たちもこんなにあなごをまじまじと見つめるのは初めてです。
山下さんは、あなごを通じて、食の分野から宗像の知名度向上やブランド力アップに尽力されている方。
その熱意は、あなご漁師さんの元へ直接足を運び、お客様にあなごの魅力を伝えられるように何度も話し合いを続けるほど。
今では信頼関係も固く、帰港2時間ほど前に「あと2時間ほどで帰港するよ」と漁師さんから連絡が来て港に行ったり、毎年5月~11月のあなご漁の打ち上げで、漁師さんたちがご夫婦一緒に「かのこゆり」を利用してくださるほど。
「宗像では、細長い筒を海に沈め、その中にあなごを捕らえる筒籠(つつかご)漁を行います。この方法はあなごの体に傷をつけないんです。元々は“ヌタウナギ”という魚を獲るために始めた漁で、今も韓国なんかに輸出されています。
6年前くらいから宗像市があなごにも力を入れだしたんですよ。」
県内でもまだ知らない方が多い宗像あなご。水揚げ量は県内1位を誇り、そのほとんどは鐘崎(かねざき)漁港で水揚げされています。
玄界灘の荒波で育ったあなごは、ほどよく脂が乗り、引き締まった身が特徴。
地域で30年ほど続く「かのこゆり」では、宗像天然あなごが新鮮なまま店内で手早く丁寧にさばかれ、あなごのお造り(!あなごをお刺身で!)や、あなご会席、あなごひつまぶし御膳、あなごめしなどをいただくことが出来ます。
今回ご紹介するのは、「和食処 かのこゆり」でも人気メニューだった“あなごめし”をお土産へと開発した商品。
「恵比寿 笹岡」にて修行後、「天神権八」にて料理長としての経験を持つ山下さんが、その腕とあなごの知識を持ってして生み出したものなんです。
あなごめし
あなごはうなぎと同じくらい栄養豊富ですが、ヘルシーで、食欲のない夏場にも向いている食材。あっさりとしていますがうまみが強く、頭を落としても噛みついてくるくらい生命力が強いのだとか!
そんなあなごのおいしさをご家庭でも手軽に楽しめるのがこちらの2つ。
☆宗像あなごめしレトルト(常温)
こちらは、ちょっと甘めで醤油っけのある味付け。少し冷めたほうが醤油が馴染んでおいしくなります。だから、行楽の際のお弁当にもピッタリ!特にお子さんが喜ぶのだとか。
私たちも取材後に炊いてみました!
2合のお米を洗ったら、お米をお水に浸します。20分ほどたったら一度お水を全て捨てて、宗像あなごめしレトルトの1袋分全て投入。
あなごがゴロゴロ入ってて嬉しい♪
うわ~!炊いてる時から既に醤油の甘~い良い香りが漂っていて…食欲が湧いてきます!もう耐えられない!炊けたらすぐに「いただきます!」笑
…!あなごのふっくら感が最高です…!甘めだけどしつこくないタレの味と、あっさりしたあなごが絶妙にマッチしています!何杯でも食べられそう…。笑 ちょっと良い焼きのりを巻いて食べても、風味が良いです♪
常温レトルトタイプは気軽に持ち歩きが出来るため、ちょっとした手土産にもおすすめです。
宗像あなごめし折詰(冷凍)
また、常温レトルトタイプの前に開発された冷凍タイプの商品もあります。
あなごの風味や旨みがより残っている冷凍タイプは、大切な方へのお中元、お歳暮などにおすすめです。
お米やタレにも宗像産
「あなごめし」のタレに使用する醤油は地元・マルヨシ醤油のもの。原料の「大豆・小麦」から宗像市、福津市のものという徹底ぶりです。
また、セットのお米は宗像の「正助ふるさと村」で育てられたお米。品種は、炊き込みご飯に合う最適のお米を季節に合わせてセレクトされるそう!
この正助村は、山下さんの生まれ育ったところで母校の小学校などもあり、自然豊かな場所での原体験が、宗像への取り組みの源泉になっているのだとか。
かのこゆり|山下さんの目指す将来像
山下さんが目指す次のステージのひとつは、この「あなごめし」を持って、福岡市内、東京、そして海外へと飛び出し、宗像のすばらしさをもっともっとたくさんの方に知ってもらうこと。
「僕は、“伝えること”も仕事だと思っています。漁師のみなさんは素材を獲ることが仕事。そして僕はその素材を調理して食べてもらうことと、表に出てその魅力を伝えることが仕事。 漁師さんたちからもらったバトンに付加価値をつけ、最高の形でお客様に届けます。お互い共存しているんです。
いつも一緒に取り組んでくれる漁師さんたちには、しっかりとあなご漁を後世につなげてもらいたいです。だから僕は、宗像のあなごのストーリーを持って、もっともっとこの商品を広めていきたいんです。」と、山下さん。
山下さんのお話しの中からは、時間をかけて育んできた漁師さんたちとの深い絆や、自分の利益のためだけでない、地域や繋がっている人のために汗をかいて働く姿を感じ取ることが出来ました。
「和食処 かのこゆり」の山下さんと漁師さんがみなさんに届ける「あなごめし」。宗像あなごのおいしさをじっくり味わいながら、宗像を応援し、訪れていただけたらと思います。遠くの方はお取り寄せでどうぞ。
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宗像・和食処かのこゆり|アクセスなどインフォメーション
☆完全予約制です。お電話よりお問い合わせください。
住所:〒811-3436 福岡県宗像市東郷2-2-21
TEL:0940-36-7701
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◇ この記事は、中小企業地域資源活用促進事業の助成金を活用して作成しています。