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2020-08-21

朝倉秋月観光お土産探し。甘木絞りの雑貨がおすすめ!日ノ目スタヂオ


福岡県朝倉|秋月観光ものづくり・伝統工芸品 – 甘木絞り「日ノ目(ひのめ)」

「筑前の小京都」とも呼ばれる美しさで観光に大人気の福岡県朝倉市秋月。春は桜、秋は紅葉と自然の美しさ、そして伝統ある町並みが相まって大変美しい福岡でも人気のスポットです。

歴史ある城下町である秋月には、みなさんに是非知っていただきたい伝統工芸品があります。それは「甘木絞り」

絞りの柄と深い藍色が美しい「甘木絞り」は、この記事を書いている20代の私と同世代の方にもおすすめしたいお洒落さとかわいさ!秋月観光のお土産にもピッタリです。

今回はこの「甘木絞り」をご紹介していきます♪

甘木絞りってなに?

甘木絞りとは、福岡県朝倉市(旧甘木市)にあった絞り染めのこと。江戸末期から昭和初期にかけて盛んだった伝統工芸です。

明治期には絞り染めの産業内で年間生産額日本一になるほど盛んでしたが、戦争などの影響もあり、昭和初期に一度途絶えてしまった歴史を持っています。

現在では「甘木絞り保存会」の皆さんが活動を行い、技術を後世に残そうとしています。

日ノ目スタヂオ:西村政俊さん

秋月には、一度は途絶えてしまった「甘木絞り」を再興させようとする若手の職人さんがいます。それが、今回お話を伺った「日ノ目スタヂオ」代表:西村政俊さんです。

西村さんは甘木市(現朝倉市)生まれ。服飾専門学校に通い、5年前に地元に戻ってきました。ファッションに興味があったことから、福岡県内で、国の重要無形文化財にも指定されている「久留米絣」の会社で勤務をスタート。

その経験から「伝統工芸って面白い。地元にもあるのだろうか?」と調べ始めたのが「甘木絞り」との出会いでした。そこからは 「甘木絞り保存会」 の方の元で修業を行い技術を研鑽する日々。

そして独立後、甘木絞り工房「日ノ目スタヂオ」をスタートしたのでした。

甘木絞り:西村さんの想い

若い人に使ってもらえる甘木絞りを生み出したい

西村さんには「自分と同世代くらいの若い人にも、甘木絞りの商品を使って欲しい」という思いがあります。

そもそも「甘木絞り」の特徴は、染めに具象的な柄を用いること。例えば、昔の甘木絞りの浴衣にはそれはそれは立派なお城の絞り模様が丁寧に施してあります。思わずため息がでる美しさです…!

ですが、難しい技術が必要で、膨大な時間がかかってしまうことから、浴衣一着が何十万にもなってしまうこともあるのだとか。また、具象的な文様はとっても素敵ですが、着こなせる世代が少し上の方になってしまうのも事実。

そこで西村さんは、

  1. まずは若い人が着られるデザインを生み出す
  2. 昔の伝統技法を習得し、後世に伝えていく活動を行う

これらを同時に行うことで「甘木絞り」を残していこうとされているのです。これが西村さんらしいデザインを生み出しています。詳しくは記事後半で!

甘木絞りが高齢者の方々の生きがいを生み出す

西村さんは、福岡市内にあるデイサービスのご高齢者に、甘木絞りの制作行程の一環をお願いしています。

それは「高齢の方にもイキイキと働いて欲しい」という思いから。

「私たちがやるからいいよ」と、つい手助けを出したくなるのが私たち。だけど「本当はやれることが沢山あるんです。みなさん、得意なことがあるんです」と西村さんは仰います。

週に一度デイサービスセンターに足を運び、自ら技術を伝える西村さんとスタッフのみなさん。

「むしろ僕たちの世代よりも手縫いや手芸になれている方も多く、サクサクと進めてくださる方も多いんですよ」とのこと。

甘木絞りの復興は、同時にご高齢者のやりがいを生み出すことにも繋がっていたのでした。

秋月観光お土産にぴったりの甘木絞りをご紹介!

今回の取材で訪れた甘木絞りの工房「日ノ目スタヂオ」。

つい先日オープンしたばかりの工房には素敵な商品がズラリ!元々、織物や染め物が大好きな私(20代後半です!)は、踏み込んだ一歩目から大興奮なのでした。笑 工房内もおしゃれ~!

工房内には藍の甕も!こちらで染めるのだそうです

西村さんの甘木絞りの特徴は「藍染めが濃いこと」。「わざと濃く染めることで洗うたびに色が落ち、経年変化していく様子を楽しんで欲しい」と仰っていました。それって革製品を育てる感覚に近い感じですね!

帽子もかわいい!

きっとお気に入りのひと品が見つかるはず。ここにはお洒落で思わず自慢したくなるような商品がたくさんありますよ。それではご紹介します!

・手ぬぐい

お家でタオルの代わりにハンガーにかけたり、ハンカチの代わりに持ち歩いても。すぐに乾くので使い勝手も抜群です!

・コースター

お客様が来たときにさりげなく出して。ガラスの器に映えるはず!「素敵な柄ですね」って話題になるかもしれませんね♪

・私のイチオシ!笑 – エコバック(あずま袋)

私これ、一目ぼれして買っちゃいました。笑

嬉しそう。笑

レジ袋が有料になったいま、素敵なエコバックをお探しの方にとってもおすすめです!くるくるポンとたたんでバッグにしまっておけますよ♪

・Tシャツ

西村さんのTシャツは何度も洗われていて風合いもいい感じ!

元々の色味はこれくらい。タグもかわいい!

ジーパンはもちろん、白いパンツやフレアスカートに合わせてもかわいいですね。何度も洗って色が落ちていくのが楽しみになっちゃいます。

☆お手入れ方法

藍染めなので、1度目のお洗濯は色落ちをしても大丈夫なように単独で洗うことをおすすめします。2度目以降は、様子を見ながら他の洗濯物と洗ってもOKだそうです!お手入れが簡単だと、購入へのハードルが下がりますね♪

ロゴ入りのラッピングバッグもありました!かわいい~!

日ノ目のこれから

西村さんの夢は「朝倉といえば甘木絞りだよね!」といわれるようになること。

そんな西村さんの装いはTシャツからパンツ、下駄まで全て甘木絞り!素敵~!

朝倉で甘木絞りを生業にする方が増え、かつてのような賑わいや活気を取り戻したいとのことでした。

取材の日には西村さんの履いている下駄を作った「本野はきもの工業」の3代目:本野雅幸さんも遊びに来られていました!新たなジャンルとのコラボなどにも積極的なんですね

例えば今やだれもが知ってる大企業の仕事だって、誰かの小さな一歩から始まったはず。甘木絞りもきっと、これから少しずつ西村さんの手によって盛り上がっていくに違いありません。

ほぼ同世代の私も、応援しています!

朝倉秋月観光お土産なら、甘木絞りの雑貨がおすすめ!工房に立ち寄ってみてください♪

魅力的ですよね!「甘木絞り」。福岡県朝倉市秋月に観光に来られた際には、ぜひ西村さんの運営する「日ノ目スタヂオ」に立ち寄られてください。

大切な方へのお土産に、もちろんご自身用にも。きっとお気に入りの商品が見つかりますよ♪

福岡県朝倉秋月|甘木絞り「日ノ目スタヂオ」駐車場などインフォメーション

ロゴ入りの看板が目印です

住所: 〒838-0001 福岡県朝倉市秋月574

☆近隣にコインパーキング複数あり。日額300円~500円程度です。


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