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2020-11-25

城島瓦・福岡伝統的工芸品|和モダンな家に安心な機能性の魅力-渋田瓦工場


いつかは家を建てたい!和モダンでおしゃれな外観に興味のある方には「渋田瓦工場」が作る城島瓦がおすすめです

最近見かけることが少なくなってしまった瓦。若い方にはなじみがない「古いモノ」かもしれません。

しかし、瓦には実用的でありながらおしゃれな魅力が詰まっています!

そんな中でもおすすめなのが400年以上の歴史を持つ、福岡県城島町で作られる「城島瓦」です。

  • 「将来的に家を建てたい」
  • 「和のモノやレトロなおしゃれが大好き」
  • 「和モダンな家に興味がある」

そんな方へ、100年近く城島瓦を造り続ける「渋田瓦工場」さんが作り出す、城島瓦のすごさと新しい魅力をご紹介します。

渋田瓦工場|城島瓦

酒蔵でも有名な福岡県城島町。

「比翼鶴酒造」さんも酒蔵のひとつです。

もうひとつの歴史あるモノ造りに「城島瓦」があげられます。

城島町は土が豊富で、筑後川の水にも恵まれていたため瓦造りが盛んになりました。

400年続く歴史は、地元の小学校の校歌でも歌われているほどなんです。

城島町にある酒蔵や役場などは瓦を使って作られ、その独特な街並みに風情が溢れます。

120件ほどあった瓦工場は、今では4~5件に。

そんな中で今でも城島瓦を作り続けているのが「渋田瓦工場」さんです。

城島瓦は、土と水で粘土を作りプレス。

1000℃以上の窯を完全密封した状態で炭素を入れるように焼き上げます。

何度もプレス機で圧力をかけ20日ほどかけてゆっくり乾燥させるのですが、この工程をおこたると瓦に亀裂が生じてしまい、良い瓦が完成しないのだそう。

「渋田瓦工場」さんの窯はとにかく驚きの大きさでした!

屋根や塀などが瓦の一般的なイメージだと思いますが、「渋田瓦工場」さんは瓦を使った新たなモノ作りをしているのが特徴です。

最近では瓦を使った食器つくりなどにもチャレンジし、1点物の注文にも対応してくれるそう。

こちらは“かわらそば”を載せる器だそうです。

城島瓦の今までに見たことのない新しい魅力が詰まっています!

渋田瓦工場|渋田さん

今回お話をお伺いしたのは、「渋田瓦工場」3代目代表:渋田良一さんです。

「渋田瓦工場」さんの工場内はもちろん、お隣にあるご自宅も素敵な瓦作品で溢れていました!「これも瓦なの!?」と驚くものばかり!

瓦を使った家が減ったことで、瓦を使った新しいモノ作りにもチャレンジしているという渋田さん。「自分が楽しまないと伝わらない!」という思いから、粘土で作れるものなら、どんな依頼でも受けてみるんだそう。

オーダーメイドのものの型。手作業で型を作るのだそう。

それは「新しいことをするのは自分もとても楽しいから」。

瓦への愛が伝わってきます…!

ここ10年でマグネットやコースター、植木鉢など様々なものを作り上げてきました。

「最初は同業者に変な目で見られたんですよ」とおっしゃる渋田さんですが、それでももっともっと若い人に瓦のすばらしさを知ってもらうことを目標に、楽しみながら日々新しいチャレンジをされているそうです。

渋田瓦工場が作る城島瓦の魅力を紹介♪

1.日本の気候によく合う城島瓦

若い方にはあまり知られていませんが、瓦が屋根に使われているのには実用的なメリットがあるから。

瓦は調湿性自然素材で出来ていて、気候に合わせた働きをしてくれるんです!

例えば…

  • 雨や台風の日は水をはじいてくれる
  • 湿気の多い日は除湿してくれる
  • 晴れの日は日差しを吸収してくれる
  • クーラーがない時代は空調の代わりになっていた

など、瓦屋根には快適に過ごすための働きがたくさんあるのです。

現代の屋根にはあまり見られない実用性に富んでいます。

日本の気候に合わせた役割を果たしてくれる瓦は、昔も今も生活をワンランク上げてくれるアイテムなんですよ。

2.城島瓦は耐久性がスゴイ!

「屋根瓦って台風で飛んじゃうんでしょ…?」

台風シーズンによく見るニュースの印象が強く、「瓦は弱いもの」というイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか。

しかし実は、城島瓦は家をひっくり返しても落ちてこないほど丈夫なんです!

さらに、城島瓦は「深切り」という深い切り込みが入っていることが特徴。

瓦の重なる部分が多くなり、一般的な瓦よりも使用枚数が増え重厚感のある外観の屋根になります。

ひとつひとつしっかり作り上げているから丈夫な瓦が完成します♪

これは台風の上陸が多い九州での耐風力を発揮するために作られた物です。

だから本当に風に強く、飛んで行ってしまう事はありません。

さらに雨の侵入をより防止できるため、台風が多い日本に適した瓦なんですね!

3.モダンでおしゃれ!いぶし銀のカッコよさ

瓦の魅力は、丈夫で日本の暮らしに適しているだけではありません!

光沢のあるいぶし銀…かっこよくて幻想的な質感と色は惚れ惚れしてしまうほど美しいんです!

表面の銀色の光沢は、グラファイトの微粉によるもの。

昔ながらの方法で作り上げているものだからこそ出せるこの重厚感は、塗料では表現できません。

昔ながらのモノでありながら、どこか新しく感じられる城島瓦。

城島町のモダンな街並みは、このいぶし銀があるからこそなんですね。

4.渋田瓦工場さんの新しいモノ作りで瓦をもっと身近に

すごくモダンでおしゃれな城島瓦。

家を建てる時以外にも、もっと城島瓦を身近に感じてほしいという思いから「渋田瓦工場」さんは今までにないモノ作りをされています。

渋田瓦工場さんには瓦の猫ちゃんがたくさんいました♪

コースターやマグネット…

日常生活で気軽に使えるアイテムばかり!

これが瓦とは…屋根や塀に使うものとイメージされる方が多いのでとっても斬新ですよね。 そんな中でも最もおすすめなのが「植木鉢」です。

葉の緑といぶし銀のコントラストが美しく、お庭においても室内のインテリアとしても素敵な逸品。形も一般的な植木鉢にはないものばかりなので目を惹きます。

小さなものでも、瓦といぶし銀の魅力を感じてほしい…という「渋田瓦工場」さんの思いが詰まっています♪

実際に拝見して♪

初めて間近で拝見した城島瓦。

屋根や塀はとにかく重厚感と迫力がすごく、圧倒されるほどでした。

いぶし銀に輝く瓦は、本当にモダン!

瓦がこんなにおしゃれなものだとは想像したこともなかったので、本当にびっくりしました。

恥ずかしながら「瓦は昔のもの」というイメージでしたが、現代でも特別おしゃれな雰囲気を醸しだしてくれます。

和風のものが好きな方や人と違うおしゃれが好きな方には、ぜひ小物からでも手に取ってほしいなと思いました。

「渋田瓦工場」さんの瓦は、「西鉄 THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」や「久留米アリーナ」の内装にも使われているので是非見に行ってみてください!

「西鉄 THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」内装

実用性とモダンなおしゃれさがわかり、私もいつか家を建てる時、城島瓦をつかってみたいです♪

和モダンの家や和風のおしゃれに興味がある方には、城島瓦がおすすめです

渋田さんの義自宅は城島瓦のはいぶし銀の魅力と遊び心に溢れていました

和風のものが好き!将来、おしゃれな和モダンの家に住んでみたい!

そんな方には、城島瓦がおすすめです。

400年以上の歴史を持つ「城島瓦」の新しい形を作り続ける「渋田瓦工場」さん。

すぐに身近に感じられる小物から、家を建てるための本格的な瓦まで、たくさんの城島瓦の魅力が詰まっています!

ぜひ瓦の素敵な趣を感じてくださいね!

【渋田瓦工場 インフォメーション】

住所:〒830-0211 福岡県久留米市城島町楢津886-1

※上記地図は正確な位置ではありませんので、目安にされてください。

TEL:0942-62-3324

営業時間:8:00~17:00(日曜日休み)

渋田瓦工場HP

https://www.joujima-kawara.com/%E6%B8%8B%E7%94%B0%E7%93%A6%E5%B7%A5%E5%A0%B4/


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