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2022-01-25

循環の大木町・菜の花プロジェクトから生まれた菜種油わのかおり


福岡県大木町産 菜種油 100% 使用「わのかおり」

かわいらしいデザインと、キラキラと黄金色に輝く油が特徴的なこちらの商品は、菜種油「わのかおり」といいます。

福岡県大木町産菜種を100%使用し、薬品を一切使用しない無添加で、昔ながらの製造方法を貫いて作られた菜種油。

この小さな瓶の中に、大木町の町民のみなさんの思いや、環境に対する取り組みがたっぷり詰まっています。

今回は、菜種油「わのかおり」の魅力と共に、“循環社会”の実現に向けた大木町の取組みもご紹介していきたいと思います!

菜種オイル「わのかおり」を1分動画でご紹介♪

大木町は“循環”の町

福岡県三潴郡大木町をご存知ですか?

福岡県の南西部にある大木町は、 温暖な気候と肥沃な土地、お堀の水に恵まれ、農業を中心に発展してきました。米麦を始め、西日本一の産地であるきのこや、福岡県内一の生産量を誇るグリーンアスパラガス、福岡県限定栽培である博多あまおうなどの生産も盛んです。

そしてもうひとつ、大木町の特徴として知って欲しいのが「循環のまちづくり」への取組み。 

福岡内でも人気の「道の駅おおき」と同敷地内に「バイオマスセンター」があり、おおき循環センター「くるるん」として町民の方にも親しまれています。

「バイオマスセンター」では、大木町の各家庭から出る生ごみやし尿を集め、分別・ろ過・メタン発酵を行うことで、ガスや電気などの“バイオマスエネルギー( 動植物から生まれた再生可能なエネルギー )”を生み出し、施設内で使用しています。

また、ガスと同時に生まれる液肥は、お米や野菜の肥料として、大木町の農家さんに使用されています。

生ごみやし尿がエネルギーや液肥に生まれ変わり、大木町施設の電気として使用されたり、農作物として町民のみなさんの口に入ったり…まさに循環ですね!

メタン発酵肥料で育てられたお米「環のめぐみ」

これら“循環”の取組みが成功している理由には、町民のみなさんの意識の高さが関係しています。

大木町のごみ分別はなんと27品目!そして、エネルギーとなる生ごみは、地域の収集バケツへと自分たちで持っていく仕組みだそう。

大木町には10軒単位でこちらの青いバケツが置かれ、町民のみなさんが生ごみを集めています

手間もかかり、とても大変そうですが…

無駄の多い暮し方を見直し、これ以上子どもたちに「つけ」を残さない町を創ることを決意表明した「もったいない宣言」なども公表し、町民全体で協力して取組みを行っているそうです。

さて。そんな“循環”の大木町で取り組まれているもうひとつのプロジェクトをご紹介します。それが「わのかおり」を生み出した「菜の花プロジェクト」です。

大木町・菜の花プロジェクト

今回は「株式会社クリエイティブおおき」センター長:北島 克彦さんにお話しを伺いました。

「株式会社クリエイティブおおき」は「道の駅おおき」とその隣にある「大木町地域創業・交流支援センター WAKKA」の町指定運営管理会社

「大木町の『菜の花プロジェクト』は、滋賀県で先駆的に行われていたプロジェクトが全国的に広がり、大木町でも有志で地域おこしとして始めたのがキッカケでした。これは、菜の花を使った“循環”への取組みです。

まず、菜の花は、その景観から町の観光資源として賑わいを生み出しています。

大木町に菜の花が咲く様子

菜の花から採れる菜種は「株式会社クリエイティブおおき」が生産者さんから買取を行い、絞った油を商品化して販売しています。

菜種油「わのかおり」写真左 720ml 1,200円(税込) / 写真右 200ml 550円(税込) ※直営ショップ価格

その搾りかすは畑の肥料として活用しています。

天ぷらの調理などで使用された菜種油は回収して、メタン発酵や廃油石けんの原料として、

そして農家さんのディーゼルエンジントラクターの燃料として再利用されています」

BDF(バイオディーゼル燃料)

そもそも、歴史をたどると九州は菜種の一大産地。スーパーやコンビニがあまりなかった時代には油も手に入りにくく、各家庭で自家製の菜種油を作るのが当たり前だったのだとか。

菜種

「菜種油には、コレステロールを下げるといわれている『リノール酸』という成分も豊富に含み健康的。油の黄金色が美しく、特有の豊かな香りもあります。

『わのかおり』は、リピートされることも多い商品。ターゲットである健康に関心のある世代や、感度の高い若い世代にも商品を手に取っていただけるようにこれからさらに改良していけたらと思っています。

そして大木町の循環への取組みも知っていただけたら」

菜種油「わのかおり」おすすめの使い方

イチオシは、菜種油の黄金色を活かす「天ぷら」!

衣が黄金色をまとって、とても美しく仕上がるのだとか。

その他、サラダにかけたり、パンにつけたり、パスタのオイルにしたり、ドレッシングの材料にしたりするのもおすすめです。

「大木町地域創業・交流支援センター WAKKA」では菜種油の量り売りも

「おおき循環センター くるるん」のお隣にある「大木町地域創業・交流支援センター WAKKA」内にて量り売りも可能です。

100ml(90g)を110円(税込)で販売中

現地にある瓶を購入しても、自分で瓶を持参してもOKだそう。菜種油を入れる瓶の再利用…こちらも“循環”の取組みのひとつなんですね!

“循環”に取り組む大木町「菜の花プロジェクト」から生まれた菜種油 「わのかおり」。ぜひ手に取ってみてください

町全体で“循環”に取り組む福岡県大木町。そして、町民のみなさんが有志で始めた「菜の花プロジェクト」で生まれた「わのかおり」。

大木町の環境やバイオマスエネルギーへの取組みに興味を持たれたみなさんは、まず「わのかおり」を手に取ることから始めてみてはいかがでしょうか?

私たちも“循環”の一員になれますね。

菜種油「わのかおり」が購入できる場所

道の駅おおき

住所:〒830-0405 福岡県三潴郡大木町大字横溝1331-1

TEL:0944-75-2150

営業時間:9:30〜17:30

定休日:12月31日~1月3日 ・偶数月の第1水曜日(祝日の場合は翌日) ※直売所 ・第1水曜日、12月31日~1月4日 ※レストラン

大木町地域創業・交流支援センター WAKKA (量り売りあり)

住所:〒830-0405 福岡県三潴郡大木町横溝177

TEL:0944-78-2472

営業時間: 9時〜18時

定休日: 月曜日(祝日の場合は火曜日)

公式オンラインショップ

インフォメーション・お問い合わせ先

「大木町地域創業・交流支援センター WAKKA」

住所:〒830-0405 福岡県三潴郡大木町横溝177

TEL:0944-78-2472

営業時間:9時〜18時

定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)

菜の花プロジェクト公式HPはこちら


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