福岡・田中勇気博多人形工房「博多人形絵付けWS」レポート!【FUKUOKA体感ラボvol.7】
福岡県福岡市・博多人形作家 田中勇気 博多人形工房さんの「手作りの干支人形で迎えるお正月- 博多人形絵付けワークショップ」!【FUKUOKA体感ラボvol.7】
福岡県各地の魅力を、アクセスしやすい福岡市の中心地で味わえちゃう「体感型プロジェクト」が【FUKUOKA体感ラボ】!
vol.7の今回は、福岡県福岡市の「博多人形絵付け」体験を、6名の皆さんに体感していただきました。
皆さんが体感されている様子、講師の「博多人形作家 田中勇気 博多人形工房」の田中さんについてもレポートして行きたいと思います☆
[toc]干支人形(戌)の絵付け体感!
「ひんやりしてて柔らかくて、もちもちで気持ちいい~~~(*´∇`*)」
このワークショップで、初めて博多人形の元になる粘土に触った女の子の感想です。
「この粘土から、博多人形ができるんですよ。」
講師である「博多人形作家 田中勇気 博多人形工房」の田中さんは、博多人形がどのような過程を経て完成するのか、道具を用いて丁寧に教えてくださいました。
それでは、手作りの干支人形で迎えるお正月に向けて…博多人形の絵付けスタート☆
田中さんの戌の博多人形のお手本を見ながら、皆さん、塗り始めます…!
ドキドキ…。
めっちゃ楽しそうですね〜!笑
こちらは真剣です!
ちなみに、絵付けのワークショップで良くいただく感想は「熱中するとリフレッシュ出来ますね!」です。
確かに普段、こんなに何かに集中することもなかなかないですよね。
参加者さん同士の交流も楽しい!
一生懸命塗りつつも「ちょっとはみだしちゃったな…。」
↓↓ 「よし、先生がちょっとだけ修正してみよう!」 ↓↓
「これでどうかな?」
「先生、すごいすごい!!かわいい〜!!!!!」
先生…!!!やっぱり、修行を積み重ねている方の技術は、すごいんです。
一筋縄では真似出来ないのがよく分かりました。
特にこの、細いまつげとヒゲを描く時は、職人技でした。
「先生、ありがとう!」
小さな姫たち、お正月に2個とも並べて飾るのがとっても楽しみだね♪
ワークショップ後に講師の田中さんとパチリ。(皆さん揃っていなくてごめんなさい…!)
参加してくださった皆様、「博多人形作家 田中勇気 博多人形工房」の田中さん、本当にありがとうございました!
・・・
博多人形には古く、1600年頃から約400年の歴史があり、伝統的工芸品にも指定されています。
福岡に住む私達にとって、そして日本という国にとって…途絶えてはならない大切な文化であることは間違いありません。
作り手には、博多人形に対する情熱、そして並々ならぬ想いがあります。
彼・彼女達にはその想いを持ち続け、技術を研鑽しながら、オンリーワンのものを作り続けて欲しいと思います。
一方で…折角福岡に住んでいるのに、(WS前の私も含め)【博多人形】の魅力を語れる福岡の人がどれだけいるのでしょうか?
福岡に住むあなたがもし、県外から来た方に、
「福岡に旅行に来たら、何をお土産にしたら喜ばれますか?」と聞かれたとします。
この質問に「博多人形だよ!なぜならね…!」って、自信を持って答えられたら…
とっても素敵だと思いませんか?
私達がワークショップをする意味は、こんな風に福岡の魅力をウキウキ答えられる人を、少しずつ増やしていくことにもあり…。
そして、作り手自身は身近にあるからこそ気がつきにくい、
【あくまでも、お客様にとっての魅力】専門用語でいうのであれば【顧客にとってのベネフィット】
を見つけることにもあるのだろうと思うのです。
時代の変化に、個人も企業もモノも、柔軟であったら楽しい!
主催者側の私達が、気がつかないうちに自分たちで作った、枠にとらわれてしまわないように…。
どちらにとっても魅力的な、【真ん中をとる】ことって、きっと出来るはずだから。
私達も毎回、講師の先生や参加してくださった皆さんのおかげで、成長しているのです♪
博多人形の歴史
博多人形の歴史は古く、1600年黒田長政の筑前入国に伴って多くの職人が集められ、その職人達から素焼き人形が生まれ、現在の伝統工芸の礎が作られたと言われています。
江戸時代の後半に正木宗七(宗七焼)や、中の子吉兵衛・白水武平などの名工達が活躍しました。
明治になり写実的な意匠を取り入れられ、パリなど国際的な博覧会で高い評価を受け、日本を代表する美術工芸として「博多人形」の名で知られるようになり、昭和51年、国の伝統的工芸品に指定されました。
☆福岡県民・豆知識: 博多人形 と 津屋崎人形
今回の【FUKUOKA体感ラボvol.7】にて、皆さんに絵付けを体感していただいた、福岡県の伝統的工芸品である「博多人形」。
【FUKUOKA体感ラボvol.3、vol.5】にて、皆さんに絵付けを体感していただいた、福岡県特産民芸品である福津市の「津屋崎人形(詳細はコチラ)」。
どちらも福岡県で、古くから生産される伝統的な人形ですが…。
素焼きの土人形に、直接鮮やかな色彩を施していくその技法…。何となく近しいものを感じます。
それもそのはず。どうやらこちらの2種類の人形達。どちらも博多人形の始祖とされる「古博多人形」の流れを汲んでおり、始まりは同じものであったようなのです。
● 個の技法を磨き、表現としてより芸術的な方面へと昇華していったのが「博多人形」。
● 素朴な作風で、民芸品や玩具として、大衆に広く愛されていったのが「津屋崎人形」。
こんな風に、少しずつでも歴史を深く知っていくと…ロマンを感じてより、人形達が素敵に見えてきますね!
さて、そこの福岡県民のアナタ!早速このことを、周囲の方にも教えてあげてくださいね!笑
今回のWSをしてくださった、福岡市にある「博多人形作家 田中勇気 博多人形工房」さん
「僕は、博多人形らしい作品を作っていきたいと思っているんです。」
博多人形師の中では若手の田中さんが、周囲のヒトに求められるのは、実は【若手らしい作品】であることも多いそう。
だけど、自分はひたむきに、純粋に、芸術である博多人形を追い求めていきたい。そんなお気持ちを打ち合わせの際に聞かせてくださいました。
そんな真っ直ぐな作品が、これからも生まれていくのだと思うとワクワクしますね!
また急に、工房にお邪魔します。笑
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■「博多人形作家 田中勇気 博多人形工房」
〒812-0026 福岡県福岡市博多区上川端9-35 リノベーションミュージアム冷泉荘 A-41号室
TEL:080-1600-1042 (受付時間:10時~21時 休講日:木曜日)
MAIL:info@hakataningyo.boo.jp
■「博多人形作家 田中勇気 博多人形工房」さんのサイトはコチラ>>>
■「博多人形作家 田中勇気 博多人形工房」さんのface bookページはコチラ>>>
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会場は福岡市中洲川端にある「HAKATA JAPAN」
【博多人形絵付けWS】会場は、福岡市博多区の博多リバレインモール内にある「HAKATA JAPAN」さんでした!
福岡の伝統的工芸品・博多織を、代表の着物の帯だけでなく、オリジナルデザインのアイテムを企画し、提案されています。
エキチカで外国人の方もよく立ち寄られる、福岡のアンテナショップ的な存在のお店です。
是非、記事をご覧の皆さんもお立ち寄りください!
このワークショップは、代表の鴛海さんから博多織のお話も聞ける貴重な機会となっています!
【FUKUOKA体感ラボ】とは?
福岡県には、中心地にも地方にも魅力的なヒト・モノ・コトが盛りだくさん。
でも、そもそも存在を知る機会も、ましてや現地に足を運ぶ機会も…ありませんよね?
だけどそんなのもったいない!だから、知ってもらおう!そして、行ってもらおう!
福岡県の魅力を、アクセスしやすい福岡市の中心地で味わえちゃう、体感型プロジェクトが【FUKUOKA体感ラボ】!
「次は是非、現地に行ってきます!」
体感後には、そんな声が聞こえる充実感でお送りしたいと思います。
今後もつづく、様々な企画…お楽しみに〜〜!!!