花の手元供養お骨壺-分骨にも|磁器彫刻作品・英一郎製磁
福岡県春日市に工房を構える英一郎製磁代表/磁器彫刻作家・福重英一郎。
江戸時代から10代続いた波佐見焼(長崎県)の窯元がルーツだそうです。そこに彫刻的要素を取り入れ、確立した独特なスタイルから生み出される作品ジャンルの一つに「花」を表現した「お骨壷」があります。

磁器彫刻作家・福重英一郎が作陶する《お手元供養・お骨壺》は、「繊細な彫刻的表現」と「焼き物」を融合させた、英一郎氏だからこその稀有な存在です。

福重英一郎氏の作るお骨壷は基本的に半球状の蓋の部分に花の彫刻を施し、容器部(身、受け)を含めた全体的な形状は球形か壺状(円筒)の二種類となっています。

こだわりアイテムが掲載される大手通販誌でも紹介されるなど、お骨壷とは感じさせない世界観が注目されています。

用途に合わせて「形見入れ」「手元供養」「分骨用骨壷」「お骨壷」としてサイズが準備されています。
また、デザインは「さくら」「はなみずき」「わすれな草」「胡蝶蘭」、そして2020年に登場した新作「あじさい」があります。

生前に準備される方、最近では手元供養や家族でそれぞれ準備する分骨用などのご注文が増えてきたそうです。それぞれの「花言葉」も紹介しながら、英一郎氏のお骨壷をご紹介します。
◇ さくら-お手元供養・お骨壺 ◇

日本人の象徴的な花にて花言葉は「精神の美」「優雅な女性」など。
花弁の薄く軽やかなイメージを再現し、おしべめしべは一本一本丁寧に手作りをしております。【解説:福重英一郎】
◆さくら|お手元供養・形見入れ◆外径約6cm

ご仏壇などに分骨してお持ちになりたい際にお求め頂いております。形見入れとして指輪など思い出の品を入れられる方も。
- 容器部直径(外径)が約6cmサイズ
- 形見入れや手元供養などに
◆さくら|お手元供養・ミニ分骨お骨壷 ◆外径約10cm

ご遺族でご遺骨を複数にお分けになる際などにも用いられております。
- 容器部直径(外径)が約10cmサイズ
- 一輪タイプは【家庭画報(世界文化社)通販誌】にて掲載作品
◆さくら|お骨壷・分骨手元供養◆外径約13cm

一般的なお骨壷でいえば4寸壺程の容量。昨今、全骨採骨ではない西日本・九州地域であればこのサイズでも用にかないます。
- 容器部直径(外径)が約13cmサイズ
- 球体タイプは【家庭画報(世界文化社)通販誌】にて掲載作品
◆さくら|お骨壷◆外径約20cm
【さくらの花一輪】製作風景をご紹介
息が詰まるような繊細な作業。
彫刻作家・英一郎としての命を吹き込む表現の様に感じます。桜の花びら一枚、一枚にシワを施し、おしべ・めしべを1本づつ創りだします。
上記動画制作後、数日間乾燥させ、おしべ・めしべを1本づつ面取り、そして先端の「やく」をひとつづつ創り出します。
彫刻作家として一輪一輪に細かく手をかけ表現。
◇ はなみずき-お手元供養・お骨壺 ◇

歌でも知られる人気の樹木花です。花言葉は「永続性」「返礼」「私の想いを受けてください」など。
軽やかな花弁の表情を再現し、おしべめしべは一本一本手作りをしております。解説:福重英一郎
◇ わすれな草-お手元供養・お骨壺 ◇
小さく可愛らしい花が群生します。花言葉は「私を忘れないで」。
たくさんの花や葉はそれぞれ一つ一つのパーツでレイアウトされております。解説:福重英一郎
◇ 胡蝶蘭-お手元供養・お骨壺 ◇
美しく華やかな蘭科の花の代表です。花言葉は「清純」「幸福が飛んでくる」など。その美しさだけでなく植物の構造的にも忠実に再現しております。解説:福重英一郎
◇ あじさい-お手元供養・お骨壺 ◇
古来より日本人に大変人気のある季節の花です。花言葉は「団らん」「和気あいあい」「家族」など。 現時点での英一郎作のお骨壷の最新作となる本作。花の表情、構造の余念のない追求と丹念な再現にて、ご覧になる方々には一種の驚きも覚えられるようです。解説:福重英一郎
■英一郎の世界/彫刻と磁器の融合
英一郎製磁代表・福重英一郎。
お母様の実家が長崎県・波佐見焼の代々続く窯元で、ご自身も自然に陶芸の道へ。 無彩の白磁に繊細な彫刻的表現を施し、テーブルウエア、お骨壺など、様々な作品を手がけている。

焼き物で作られ、昔から彫刻家(石工、彫り師)の大きな仕事の一つのお墓作りと同義のお骨壷

■英一郎と古典彫刻・ギリシャ彫刻との出会い
私の母は陶芸家・デザイナーで、子供の頃から生活の中に美術があり、良質なプロダクト製品や陶芸家の作る陶磁器、クラフト作家の手による道具達に触れてきました。
母も実家が長崎県・波佐見焼の代々続く窯元で、自然に陶芸の道を歩んでいました。

高校時代には「車のデザインをやってみたい! 」と、インダストリアルデザインの道に進みたいと考えていました。
しかし、高校2年の頃、【父方の祖父~こちらも芸術全般に造詣の深い人でした~】の本棚の中に見つけた古典彫刻・ギリシャ彫刻の図録との運命的な出会い。
その「人類が成し得た最も完全なる造形美」に深く深く魅了された私は「彫刻の道に進もう」と強く思うようになり、武蔵野美術大学彫刻科に進学することになります。

陶芸を生業とする家に生まれ彫刻との出会いがあり、陶磁器の素材である磁器を用いて彫刻的な作品を作るということは私にとってごく自然なことなのです。
そんな導きを与えてくれた母や祖父には感謝しています。
■英一郎が目指す「造形を極めた白」

私にとっては形の美しさが重要で、模様(色)はいらない。

立体造形自体の美を追求したい。
私が作るものは「形」で完結している、あるいはそんな作品に自然となるようです。
白は美しい、

白は強い、

白という色も「完全なるもの」、

目指すのは「造形をとことん極めた白」。


そんな作品が作りたい、と思っています。
■福重英一郎
英一郎製磁 代表/磁器彫刻作家(陶芸家・彫刻家)

武蔵野美術大学彫刻科専攻。
陶磁の里、長崎波佐見焼の窯元をルーツに持つ。母は陶芸家・故福重美和。
福岡県春日市を拠点に活動中。

無彩の白磁に彫刻的なアプローチを試み、従来の焼き物のイメージにとらわれない独自の作風を確立。

テーブルウエア、インテリアグッズ、アクセサリー、お骨壺など、様々な作品製作を手がけている。
またオーダーによる一品制作物や、公共施設などに設置されるモニュメントなど、大型彫刻作品も手がけており、東京銀座を始め全国各地での展示販売を展開。アメリカロサンゼルスなど海外進出も果たしている。