櫻井神社・櫻井大神宮|糸島観光なら嵐ファンも訪れるパワースポット
福岡県糸島市に建立する【櫻井(桜井)神社・櫻井(桜井)大神宮】
海と山に囲まれた福岡県糸島市・糸島半島の北部に位置する櫻井神社・櫻井大神宮は、福岡藩二代目藩主:黒田忠之公が創建した神社。
その歴史の深さから、神様への畏怖の念が湧き上がる…力を与えてくれる福岡・糸島で人気のパワースポットです。
そこに1歩足を踏み入れると、スッ…と神聖な空気を感じるその場所。
やはり実際に参拝された方からは「空気感が違う」との声が上がるといいます。
なぜ、櫻井神社・櫻井大神宮は多くの方が参拝し、パワースポットと呼ばれているのでしょうか?
ご紹介していきたいと思います。
・櫻井神社のパワースポット・イベント3選
・櫻井大神宮のパワースポット3選
福岡人気のパワースポット【櫻井(さくらい)神社について】
福岡藩2代目藩主:黒田忠之公が創建した神社
慶長15年(1610年)、6月1日から2日にかけて大雷雨が起こり、突如雷がピカッと光ったかと思うと、岩戸神窟が開けて、ご神霊が現れました。
次々と霊験あらたか(人々の祈りに応えて神様が姿を現すこと、ご利益を与えること)な事が起こったため、洞窟には多くの民衆が集まりました。
そのあまりの騒ぎの大きさを耳にした福岡藩2代目藩主:黒田忠之公は2度現地に遣いを送りました。
その際、寸分も違わず御験(みしるし/神仏の不思議で測り知れない力のあらわれ)があったので、ご神威に感謝され、寛永9年(1632年)に現在のご社殿を創建されたといわれています。
現在もその当時の姿を留め、本殿・拝殿・楼門は福岡県の重要文化財に指定されています。
・櫻井(桜井)神社のパワースポット・イベント3選
その①岩戸宮(いわとぐう):神様が現れたといわれる場所
神様が現れた場所だと言われる「岩戸宮」。厳重に閉じられた扉の奥には、奥行きが6mほどあり、畳3帖ほどの広い空間があります。
この場所は、海の神様に繋がる道だといわれており、こちらの場所から直線で繋ぐと、櫻井神社の宇良宮(うらのみや)である「二見ヶ浦/ふたみがうら」(伊弉諾命(いざなぎのみこと)と、伊弉冉命(いざなみのみこと)をお祀りしている)が存在しています。
櫻井神社を建立する際、ご神窟を中心に小高い山を切り開き、社殿を造営しました。この小高い山は古墳(円墳)であったと言われているそうです。
その②例大祭(れいたいさい):岩戸開き神事
年に1度、7月2日の朝4時より、岩戸宮が開かれる神事が行われます。
その日は平日・休日関わらず朝の4時には、境内は人で埋め尽くされます。
この例大祭に来られた方は「非常に良いことがあった」と言われる方がとても多いそうで、神様からパワーを頂くため、わざわざ関東関西など遠方から「この日のために」と訪れる方もいらっしゃるのだそうです。
その他にもパワーを頂ける年間行事が。櫻井神社の祭事一覧はコチラ>>>
その③楼門(ろうもん)の家紋:神様への敬意を込めた配置
櫻井神社の拝殿・中殿・本殿に辿り着く前にくぐる、コチラの2階建ての楼門(ろうもん)。
こちらの門には、黒田家の家紋が2種類掘られています。
境内に入る前の側面は、本家以外の家来の方の使用も許可していた「藤」の紋。
(大河ドラマで見かけますね!)
境内に入った後の側面が、「黒餅」という御本家のみに使用が許された家紋。
ここでふと、1つ疑問が浮かびました。
「普通、参拝客を迎える側が、本家の家紋なんじゃ…??お客様をお迎えする入り口なんだし…。」
しかし実は、この配置には深い意味があるんです。
それは、神様から見える方向に重きを置き、敬意を払おうという心遣い…そして縁起担ぎ。
なるほど…。黒田忠之公がいかに信心深い方だったのか…神様への畏怖の念があったのか…こんな所から、見えてくる気がしました。
【櫻井(さくらい)大神宮について】
伊勢神宮の神様(天照大御神・豊受大御神)を祀る大神宮
この土地に天照大御神(あまてらすのおおみかみ)をお連れしなさいとのご神託を受け、福岡藩2代目藩主:黒田忠之公が櫻井神社創建前の寛永二年(1625年)に岩戸神窟から西南にある、光寿山(こうじゅさん)へ神明造り茅葺(かやぶき)の社殿を造営。
伊勢神宮の祀官・橋本氏によって、伊勢神宮の内宮・外宮の両宮のご分霊を奉じさせ、ご鎮座いただいたことが始まりです。
また、20年ごとに遷宮するという伊勢神宮の古式に習い、交互に2か所を式年遷宮(改築のこと)していましたが13回目で止まった為、現在の社殿は慶応二年(1866年)のものとなり、150年近く経っています。
・櫻井(桜井)大神宮のパワースポット3選
その①内宮外宮:2柱の神様をお祀りしている本殿
本殿の屋根の上に斜めに出ている部分を千木(ちぎ)といいます。
その千木。よく見ると、向かって右は天と水平。左は垂直になっていますよね。
実はこれは伊勢神宮に合わせて、右は内宮(天照大御神)をお祀りしている社の千木の切り方。
左は外宮(豊受大御神)をお祀りしている社の千木の切り方になっているんです。
伊勢神宮よりお連れした2人の神様をお祀りしているため、切り方を変えて、その意味合いを表しているそう。
全国的にも珍しい、櫻井大神宮独特の建築様式なんです。
その②伊勢神宮の鳥居:過去3回、20年ごとに鳥居をいただく
伊勢神宮との縁の深さから、20年ごとに鳥居をいただいているそう。
こちらは、伊勢神宮の125社あるお社のうち、特に大事な2社の御正宮「内宮」「外宮」より、外宮の板垣北御門(いたがききたごもん)の鳥居の真裏のもの。
元々神主さんしか通れなかった特別な場所の鳥居ですが、櫻井神社に運ばれ、今ではどなたでも通れる鳥居になっています。
この木材は樹齢200年のヒノキ。年輪の詰まった、現代ではなかなか見られないとても立派な木材だそうです。
参拝の際には、この鳥居をくぐって櫻井大神宮へ向かわれるとパワーが頂けそうです。
その③楠(クス)の木:樹齢500年?あまりにも大きくて神々しい…!
階段がある現在の参道から少しそれると、昔はこちらが参道だったといわれている道が存在します。
旧・参道には、見上げると圧倒されてしまうほど大きい、楠(クス)の木が立派に生えていました。
樹齢は推定500年(!)参道が随分大きく曲がっているのは(写真の先は急カーブ)、参道を整備する際には、この木が既に存在していたからだろうとのこと。
目の前に立つと、自然への畏怖の念や、敬意が入り交じる気持ちになりました。
「黒田にとって神社は、もしかしたら自らに【誓い】を立てる場所であったかもしれませんね。」
「神社仏閣を武士の権威の象徴として捉える側面ももちろんあるとは思いますが…もしかしたら、合戦の前に神様の前で自らに誓いを立てて行く、そのあかつきには、地域が潤うなどのご加護がいただけますように…という意味合いがあったのかもしれないなと思います。」
外山禰宜は、自らの考えのひとつを私たちに話してくださいました。
なるほど…!それは、まずは自分が先に実行するから、それを見守っていて欲しい。自分が先だからこそ、神様のご加護が受けられる…という考え方でしょうか。
神様に頼りっぱなしではなく、畏敬の念を込めて、まずは自分から行動する。
これは、先に神様への感謝の気持ちを捧げて手を合わせ、パワーを頂く…といったように、パワースポットに訪れる際の私達にとっても、とても大切な心構えなのではないかと感じました。
おまけ:最近では「嵐」ファンの皆さんにも大人気の櫻井神社
「嵐」の櫻井翔さんの名字と神社の名前が同じことから、嵐ファンの女性の方が訪れることも多いそう。
糸島にある「潤(うるう)神社」、福岡市と糸島市の境の“今宿”にある「二宮神社」も合わせて、【嵐三社参り】と呼ばれているのだとか。
「嵐ファンの方が、これを機にまずは神社に親しみ、参拝してくださったらいいですよね。これも、名前が同じであることに縁を感じる日本人らしさでもあると思います。」
と外山禰宜は仰っていました。
【櫻井(桜井)神社・櫻井(桜井)大神宮】歴史と、神様への畏怖の念が湧き上がり、力を与えてくれるパワースポットでした
「パワースポットというと、もしかしたら少し言葉の響きが軽いかもしれないな…?」
そんなことも感じた、今回の取材。
私にとっては、二代目藩主:黒田忠之公を見習い、歴史・そして神様への畏怖の念を持って、神社に参拝しよう。もっと勉強して知ってみよう…。と思える機会になりました。
皆様も、是非【櫻井神社・櫻井大神宮】へと足を運ばれて、歴史を感じ、しっかりと参拝されてみてください。
きっと心に何か感じ、神様への畏怖の念を抱くと共に、神様からパワーをいただけると思います。
櫻井神社・櫻井大神宮への交通アクセス
- お車でお越しの方
福岡市方面からお越しの際は、福岡市西区「横浜」交差点を左折し、県道85号線から県道567号線へ進み、二見が浦方面へ向かうと「櫻井神社1KM」のサインが現れます。そこを右折してください。
住所:〒819-1304
福岡県糸島市志摩桜井4227
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