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2021-05-21

福岡県姫島のブランド・姫さば。おいしさの秘密と姫島の魅力!|JF糸島


地元のすばらしさをもっと広めたい!姫島で大切に育てられる姫さば

みなさん「姫さば」をご存じでしょうか?

福岡県の西側に位置する糸島市から船に乗ってたどり着く離島「姫島」。

漁業が盛んなこの島で、地域の取り組みとして養殖されているのが「姫さば」です。

だんだんと名が知れ渡りつつある「姫さば」と共に、「姫島」にも魅力がいっぱい♪

今回は、地域の取り組みに興味のある方、離島に興味のある方、福岡のおいしいものが大好きな方に、「姫さば」と「姫島」の魅力をたっぷりご紹介します。

姫さばのことを簡単にご紹介した1分動画です♪

福岡県糸島市の離島“姫島”とは

糸島市に8つある漁港のうち「岐志漁港」からフェリーに乗って約15分、福岡県糸島市の西に浮かぶ離島が「姫島」です。

島の周囲は約3.8㎞、人口は200人ほど。のどかな景色が広がるこの島は、木造の小中学校舎があり、その外観にどこか懐かしさを感じます。

姫島行のフェリーは1日に4往復しており、通勤や観光の足として活躍中。

漁業がとても盛んで、姫島に住む方のほとんどが漁業関係の仕事に就いています。

定置網やはえ縄など、漁の方法もさまざまで、四季を通じて、鯛やヒラメ、イサキ、トラフグなどの高級魚やアワビやウニなどさまざまな魚介類が水揚げされるんですよ。

姫島は釣りスポットとしても人気

海釣りを楽しみに「姫島」に来る方もたくさんいらっしゃるそうです。

姫島の別名:猫島

そして「姫島」で忘れてはならないのが猫ちゃんたち♪

島についた私たちのことも出迎えてくれました♪

「猫島」と呼ばれるほどたくさんの猫が住んでいて、比較的野生に近い習性をもつ猫が多いのが特徴。

のどかでゆったりとした時間を過ごせる「姫島」。海沿いで美しい海の景色を楽しみながら、猫ちゃんたちと戯れるのもいいかもしれません。

※現在はコロナウイルスの関係で、観光目的の島への訪問は行われていません。

姫島で大切に養殖された“姫さば”とは

小さな島を知ってもらい、活気づけたい…

そんな思いで、平成24年から養殖が始まったのが「姫さば」です。

様々な漁法がある「姫島」の中でもメインとされる「定置網」で獲られた魚は、出荷量などを保つため「出荷調整」が行われます。

「出荷調整」 とは、多く釣れた日の魚は生け簀に活かしておいて、収穫のなかった日はその生け簀から出荷するというもの。

ある日、その生け簀の中に「ロウソクさば」が入っているのを見かけ、でも「そのまま市場に出すにはサイズが小さい…」と感じたことが「姫さば」養殖のきっかけだったそうです。

「生け簀で大きくして出荷してみよう」と「姫さば」の養殖が始まりました。

地域の色を出したいという思いから、エサには「姫島」で生活を営むみなさんが作られた“姫島産玉ねぎ”が混ぜられています。

「姫島」の民家では、その家で育てられた玉ねぎを吊るしている光景を見ることができます

現在は1月~3月をメインに年間1,000本程度が出荷されており「姫島で作られたさば」という認識を持ってもらいブランド化できるよう、日々養殖に力を入れられています。

姫さばの魅力・おいしさの秘密とは…?

1,脂がのり、鯖らしい味が楽しめる!

「姫さば」は身にしまりがあり、臭みが少ないのが特徴。

そして、青魚の持つ美味しさが詰まっているため、とても“鯖らしい味”が感じられます。

養殖だからこそたっぷり脂がのっているので、生のままお刺身で食べるのがおすすめなんだそう!

2,基準の厳しさ

「姫さば」をブランド化していこうとしていることから、出荷の際の厳しい自主基準を設けているそうです。

重量500g以上、長さ30cm程度に育ったものだけが「姫さば」と呼ばれ出荷されていきます。

3,〆かたの工夫

「姫さば」は、朝の4時から水揚げされています。

新鮮さを保つため、その場ですぐに首を折ってしめる(血ぬきを行う)という工程を徹底されているそう。

しめ終わったらしっかりと氷で冷やしてパック詰めされ、フェリーに乗り、糸島市にある産直市場へ!美味しさが保たれたまま、売り場に並びます。

「姫さば」は首に掛けられたタグと、パックに貼られた金のシールが目印。

基準を満たした「姫さば」につけられるタグとシール

厳しい基準をクリアした「姫さば」だけが与えられる称号なんですよ!

4,エサの調整

おいしい「姫さば」を育てるには、エサの与え方を調整することも大きなポイントとなります。

餌やりの様子

魚は人のように「お腹いっぱいだから食べない」「今は食べたくない」という調整ができず「エサがあったら全て食べる」という選択肢しかもたないそう。

つまり与えたら与えた分だけ食べてしまい、どんどん太っていってしまいます。しかし、ただ太るだけでは、おいしい「姫さば」にはなりません。

おいしさを持ちながら基準値に育てるには、エサの量や与え方を調整していくことがとても重要なんです。

これを見極められるのは長年の経験を持った、漁業のプロが育てているからこそ。職人の技が、おいしい「姫さば」を作り出してくださっているんですね!

JF糸島 姫島支所|副組合長 ハタナカさん

今回お話を聞いたのは、JF糸島 姫島支所 副組合長理事 姫島地区代表理事:畑中 鶴見(はたなかつるみ)さんです。

畑中さんが、「姫さば」の養殖のスタートを唱えた発起人です。

魅力が溢れるこの島を、どうしたらもっとたくさんの人に知ってもらえるか…「姫さば」の養殖は、そんな政策の中のひとつだったそうです。

約10年前から始まった「姫さば」は、最初は市場での卸販売を行っていました。

ですが市場に魚を出すと、漁獲された詳細な地域の名前は関係なく、全て「玄界灘産」として混ぜられて出荷され、「姫島」産とはわからないままお客様の手に渡ってしまいます。

そこで始めたのが、地元・糸島市にある「志摩の四季」という産直市場での販売。

最初は認知度もなくあまり販売数が伸びなかったそうです。それでも品質を追い求め育て続けると、だんだんとお客様の手に取られるようになり、人気が出てきたそう。

1月~3月の季節限定で販売されていますが、お客様からの問い合わせが増え続けています。

そのおいしさから1度食べるとファンになってしまい、リピーターになる方がとっても多いそうですよ!

今では糸島市以外の方からも問い合わせがくるほど!

今後は「姫島でこの季節といったらこれだ!となるまで姫さばを育てたい」とおっしゃる畑中さん。

「姫さば」の品質をしっかり維持管理し、もっともっとお客様に求められるものにしていきたいそうです。

「姫島」「姫さば」に対して、誇りとプライドを持たれてお話される姿がとても印象的で素敵な畑中さんでした。

姫島の魅力、姫さばのおいしさをぜひ知ってください!

魅力満載の「姫島」で、漁師さんたちの愛情をたっぷり受けて育てられている「姫さば」。

おいしい「姫さば」には、小さい島のことをたくさんの人に知ってもらいたい!という思いが込められていました。

地域の取り組みや離島に興味がある方、福岡のおいしいものが好きな方は、ぜひ「姫さば」と共に、「姫島の」魅力も感じにいらしてください!

きっとどちらも大好きになるに違いありませんよ♪

※現在はコロナウイルスの関係で、観光目的の島への訪問は行われていません。

姫さばの販売場所

志摩の四季

※お電話やSNSなどで「姫さば」の入荷情報を確認されることをおすすめします。

住所:〒819-1311 福岡県糸島市志摩津和崎33-1

電話:092-327-4033

FAX:092-327-4022

営業時間:8:30~17:30

□車でお越しのお客様:西九州自動車道 前原ICより約15分

□バスでお越しのお客様:昭和バスいと・しま号 福岡天神より約45分

□電車でお越しのお客様:筑前前原駅よりバス・タクシー15分


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