toggle
2022-12-24

おすすめ段ボールコンポストすてなんな君・使い方や特徴!JA糸島アグリ


みなさんは、家庭で出る可燃ごみの約30%は「生ごみ」だって知っていましたか?

多くの割合を占める生ごみを処理する方法は基本的に、 燃やすか、土に還すか、2つしかありません。

そこで、いま私も絶賛・体験中!の段ボールコンポスト「すてなんな君」を、まだ使ったことのないみなさんにおすすめしたいんです。家庭で出た生ごみを栄養たっぷりの堆肥に替えることができます♪

うちのコンポストです♪

今回は、福岡県糸島市「JA糸島」さんが開発したおすすめの段ボールコンポスト「すてなんな君」をご紹介します。

おすすめの段ボールコンポスト「すてなんな君」とは?

「コンポスト」とは「堆肥」や「堆肥を作る容器」のこと。主に家庭の台所から出る生ごみなどの有機物を、微生物の力で堆肥化してくれます。

おすすめの段ボールコンポスト「すてなんな君」は、今回お話をお聞きした「糸島農業組合( JA糸島)」:経済部部長補佐:古藤俊二さんが2005年に前原市(現 糸島市)と共に開発を始め、2008年から販売開始した「JA糸島」のオリジナル商品です。

当時の前原市は、可燃ごみの45%が生ごみ。その生ごみの含水率は90%以上だったそう。ゴミ回収費や燃料費に多額のコストがかかっていました。

そこで声がかかったのが、農業界の「ドクターコトー」こと、古藤さんでした。

「どげんかせんと(どうにかしないと)との想いで、古藤さんの手作りのコンポストからスタートした開発。うまく発酵が進まなかったりなど、何度も失敗を繰り返しながらついに開発に成功した段ボールコンポスト「すてなんな君」。

名前の由来は「捨てないで」を糸島の方言で話した「捨てなんな」から。「地域資源の循環」への想いが込められています。

使い方|人気の段ボールコンポスト「すてなんな君」

「すてなんな君」には「段ボール箱」「培土」「天神様の地恵(ちえ / 発酵促進剤)」「不織布の袋」「使い方説明書」がセットになっています。

基本的には、土の中に生ごみを入れ「天神様の地恵」をかけて、混ぜるだけ!

1週間ほど経過すると、微生物がエサ(生ごみ)を取り合う運動の熱で、土がポカポカと温かくなってきます。それが、分解されている証だそうで「微生物って生きてるんだな~」と感じます!

公園や砂場などが身近にないお子さんにとっては「すてなんな君」で「土に触れる」経験が出来ることも、とても良いんです。

特徴|段ボールコンポスト「すてなんな君」

詰め替えセットもあります

よく見かける緑色の筒状のものや、おしゃれなデザインのもの、そして手作りも出来たりなど、様々な種類があるコンポスト。その中でも「すてなんな君」は機能面でひと味違います!

使いやすくなるような工夫がたくさん施してあるんです。

1,虫が来にくい段ボール

外箱には、プロの農家も野菜や果物を入れ使用している、虫が来にくい特殊加工を施した段ボールが使用されています。普段から農業資材に深く携わっている「JA糸島」だからこそ発見できた素材なんです。

2,二重底で通気性良し

通気性が確保され、発酵が促進したり、悪臭が発生しにくくなっています。また、段ボール箱が長持ちします。

3,不織布で箱が長持ち

段ボールに直接水分がかかることを防ぎ、通気性も良く、箱が長持ちします。

4,しっかりした蓋でにおいが漏れにくい

気密性が高く、においの漏れにくい蓋になっています。

☆特に他の段ボールコンポストとはここが違う!発酵促進剤「天神様の地恵(ちえ)」

生ごみにふりかけるだけで、発酵を促進してくれる「天神様の地恵(ちえ)」

じつは、福岡市民ならみんな知っている「西鉄ソラリアホテル」の地下で生み出されています。

ホテルや同系列の「ソラリアプラザ」の飲食店などから出る生ごみを地下に運び、「高温高速発酵機」という機械を用いて肥料にする取り組みが行われているんです。

しかし「出来た堆肥を使える場所がなかなかない」といった問題があったそう。そこで段ボールコンポスト「すてなんな君」と連携し、その高い分解力を活かして、発酵促進剤として使用されることになりました。

地域が連携した生ごみを減らす仕組み。とても素敵ですね!

JA糸島・段ボールコンポスト「すてなんな君」使い方のコツ

コツは大きく2つあります!

  • 1つ目は、暖かい場所に置くこと。
  • 2つ目は、乾燥させないこと。

人にとって居心地の良い環境(温度は夏の場合が25〜28℃、冬の場合は18〜22℃程度 、湿度60%前後)が、微生物にとっても居心地の良い環境なんですって。

使う時には、この2つのポイントに気を付けてみてくださいね。

段ボールコンポスト「すてなんな君」にドクターコトーが込めた想い

今回、取材でお話ししてくださった 「JA糸島」の古藤さんは、 農業界の「ドクターコトー」と呼ばれるほど農業に詳しく、これまでも土壌改良剤 「糸島産牡蠣殻石灰シーライム」 開発など、研究開発や様々な取り組みを行なってきました。

カキ小屋からでる牡蠣の殻を再利用した土壌改良剤「糸島産シーライム」。糸島漁協と連携して開発されました

■「糸島産シーライム」の取材記事はこちら>>

取材中に感じたのは、段ボールコンポスト「すてなんな君」に込められたドクターコトーの熱い想いです。

「『すてなんな君』の役割は主に2つあります。

1つ目は、生ごみを減らすこと。そして2つ目は、良い土を作ること。

微生物が生み出す有機質の土は、自然の力が生み出す、安心安全で栄養たっぷりの良い土です。土が良ければ、もちろん良い野菜や果物が作れます。

人は食べないと生きていけないですよね。土が良くなることは、食が良くなること。つまり、土を良くすることは、私たちの生活を良くすることなんです。

コンポストを使うことが、生活の質の向上に繋がってる……?!規模が大きなお話しで考えたこともなかったですが、確かにそうかも。

そもそも段ボールコンポスト「すてなんな君」は、リサイクルやエコよりも先に「土を良くしたい」という想いから始まったのだとか。

農業界のドクターコトーの微生物や土作りへの想いは熱かったです。

ご家庭で!おすすめの段ボールコンポスト「すてなんな君」を使ってみて

「生ごみの量と、においが減ればいいな~」くらいの気持ちで始めたコンポストでしたが、私も気が付かないうちに、自分や周りの人の生活を良くする活動に取り組んでいたんですね。

さらにこの土で家庭菜園に取り組めば、ますます、段ボールコンポスト「すてなんな君」がある生活が楽しくなりそうです♪

ぜひあなたも、段ボールコンポスト「すてなんな君」のある生活を始めてみてください!

☆種類が2つあります

段ボールコンポスト「すてなんな君0(ゼロ)」

迷ったらまずは「すてなんな君 0」から!しっかり生ごみを分解してくれます♪

段ボールコンポスト「すてなんな君 アロマ」

「お茶とかコーヒーのカスは捨てられんと?」という声から生まれた「すてなんな君 アロマ」。従来のものでは繊維質の多い生ごみは分解するのが難しかったのですが、改良を加え、可能に!

日々、お茶やコーヒーを飲む方に特におすすめです(普通の生ごみもOKです)。

「すてなんな君0」より一回り小さいので、一人暮らしの方にも。

インフォメーション|JA糸島アグリ店舗

☆段ボールコンポスト「すてなんな君」「すてなんな君 アロマ」は「JA糸島アグリ店舗」にて購入できます。

住所:〒819-1321 福岡県糸島市志摩小富士14-34

TEL:092-327-2740


関連記事