金姜柑|調剤薬局から挑戦、農業と6次化商品開発|アガペファーム
今回ご紹介するのは、丁度今のように身体が冷える冬や、夏のクーラー対策にもおススメの機能性表示食品「金姜柑(きんきょうかん)」。
九州産業大学と共同開発、純植物性・添加物不使用・水不使用で作られた、生姜たっぷりの「ジンジャーシロップ」です。水やお湯などで割ったり、料理の隠し味に使用したりなど、手軽に楽しむことが出来ます。
「金姜柑」は機能性表示食品のため、6-ジンゲロール、6-ショウガオールが含まれており、気温や室温が低い際に、末梢部位の体温を維持する機能があることが照明されています。
こちらの商品を開発したのは、福岡県筑前町にある「株式会社アガペファーム」さん。「有機JAS」認証された農場で、 栽培期間中農薬・化学肥料不使用の野菜作りを追求しています。
そして、その野菜を使用した6次化商品開発にも力を入れていらっしゃいます。
安心安全な野菜作りや6次化開発に取り組む理由は「アガペファーム」の母体が「株式会社アガペ」という、調剤薬局を全国展開する会社だから。
「調剤薬局が、農業で、商品開発?!なぜ??」と興味深くなりますよね!早速、ご紹介していきたいと思います。
株式会社アガペ・株式会社アガペファームのこと
「株式会社アガペ」は、福岡県内を中心に、関東、関西など、全国に80以上展開する調剤薬局。地域に根付いた“かかりつけ薬局”です。
また、介護事業部「アソシエグループ」も展開されています。
代表である藤木一行さんが大切にされているのは「医食同源」。病気を治す薬と食べ物とは、本来根源を同じくするものであるという考え方です。
「株式会社アガペファーム」を立ち上げ、グループ会社として農業に取り組みだしたのは「医食同源」の考えの下、介護施設で過ごしているみなさんに自分たちで育てた安心安全な野菜を届けたいという想いからでした。
やるなら、安心安全な “栽培期間中農薬・化学肥料不使用”で、という徹底ぶり。農薬を使わず、化学肥料を使わない農業は、プロでも一筋縄にはいきませんが、果敢に挑戦されています。
最初に選んだ作物は身体にとって良い様々な成分を含んでおり、“自然の万能薬”とも呼ばれている「生姜」でした。
ですがチャレンジしていくうちに、 栽培期間中農薬・化学肥料不使用で生姜を生産する技術を確立することも、安定した作物量を確保するのも、とても難しいことが分かってきたそうです。
こだわりを貫きながら、農業1本で生計を立てるのはハードルが高い。
そこで、栽培期間中農薬・化学肥料不使用のこだわりは守りつつも、しっかり会社の事業として売り上げを立て、企業を継続していくことが出来るように、付加価値の高い6次化商品の開発も始まったのでした。
金姜柑(きんきょうかん)のこと
挑戦を続けている栽培期間中農薬・化学肥料不使用の生姜作り。
現状ではまだ生産量が少なく、自社の生姜で商品を作るのは難しいため、熊本県八代市産の生姜を使用しているそうです。
ですが、将来的には「金姜柑」の原材料を自社の生姜で作るのを目指して努力を続けている「アガペファーム」さん。
こだわりは製造方法にも表れており、「金姜柑」は全て自社の加工場で1本1本心を込めて手作り、瓶詰まで行っているそう。
私も実際にいただいてみました!(飲むときは5~10倍に希釈します)
「生姜の味がすっっごく濃い!ピリッと来る辛さで身体が温まる~」
製造工程で水を一滴も使用しないから、生姜の味も濃く、成分も薄まらずに残っているんですね!
また、他に使われている材料も、南九州産「きび糖」、大分県産「かぼす」など国産で安心安全なものばかりなので、安心して口にすることが出来ます。
挑戦は続く。ブロッコリー・ピーマン・サラダかぼちゃ
実際に「アガペファーム」さんの畑へと連れて行っていただき、今回取材を受けアテンドしてくださった「アガペファーム」農場長:赤塚大樹さんと、ほ場担当:高岡俊彦さんにお話しを伺いました。
じつはお2人とも、農業未経験で「アガペファーム」に転職してきたそうです…!
「やったことのない農業、しかも農薬・化学肥料不使用で栽培なんて…!大変じゃなかったですか?」とつい聞いてしまいました。
「農薬・化学肥料不使用で野菜を作るのは本当に難しい。菌が入ったら全部だめになるし、雑草は全部手で取るしかないですし、大変です。でも、作物が出来た時が嬉しくて、魅力を感じています」
と、高岡さん。
「安定して農作物が出来るようになったら、6次産業化商品づくりを本格化させ、母体の会社である『株式会社アガペ』の調剤薬局や介護部門とグループで連携し、うちの会社にしかできない価値づくりができると思います。それが楽しみです」
と、赤塚さん。
「グループ全体の取組みに発展させることで『株式会社アガペ』の本社や農場がある福岡県筑前町の盛り上がりに貢献していけたら」とも。
「個人の農家さんが作る野菜はやっぱりおいしいですし、専門性などでは適わないかもしれません。でも、企業というある程度大きな組織が行う農業には、地域に与える影響力の大きさがある。それぞれの役割ですね」
と仰るお2人。現在は、生姜に加え、農薬・化学肥料不使用のブロッコリー・ピーマン・サラダかぼちゃの生産にも取り組んでいるそう。
「アガペファーム」さんが生産体制を確立され、様々な種類の作物や6次化商品を生み出し、同グループの「株式会社アガペ」のみならず地域の方や、多くのみなさんに貢献していく…今回の取材では、そんな近未来像が見えた気がしました。
私たちも楽しみに、応援していきたいと思います!
金姜柑をぜひ手に取ってみてください
調剤薬局を営む「株式会社アガペ」さんが、「医食同源」の理念から取り組みを始めた農業会社「株式会社アガペファーム」と6次産業化商品づくり。
一番最初に挑戦した生姜がキッカケとなり生まれた、機能性表示食品「金姜柑」を、ぜひ手に取ってみてください!
特に、寒い冬や、クーラーで冷えやすい夏には大活躍してくれますよ♪
アガペファーム・金姜柑(きんきょうかん)|購入できる場所
☆全国の「アガペ調剤薬局」にてご購入いただけます。詳細は公式サイトの店舗一覧ページへ>>
農地所有適格法人 株式会社アガペファーム|インフォメーション
【本社農場所在地】
住所:〒838-0212 福岡県朝倉郡筑前町四三嶋206-1
TEL:0946-42-8058