木酢(きず)を知ってほしい!『カルパッチョの素』誕生|鈴木木酢園(福岡・筑前町)×博多女子高校・地域共創部
みなさん「木酢(きず)」をご存じでしょうか?
木酢とは、香酸柑橘類の一種で、柚子やかぼす、へべすのように絞って果汁を味わう果実です。
夜須高原の木酢は他の柑橘との交配がないため原種が残っていると言われており、種が少なく果汁が多いのが特徴!
かつて福岡県から佐賀県にかけて広く栽培されていた木酢。今では福岡県の筑前町の夜須高原の数件のみでの生産となってしまいました。
「そんな木酢をもっと知ってほしい!沢山の人に手に取ってほしい!」と立ち上がった生産者の鈴木さんと福岡の女子高生たちの活動をご紹介。
木酢の名前は知っている方、今まで知らなかった方にもぜひ知っていただきたいです!
知ってほしい!知名度復活を目指す鈴木木酢園×博多女子高校・地域共創部のストーリー
鈴木木酢園と博多女子高校生が出会ったのは、約2年前。
そこから少しずつ活動を共にするようになりました。
鈴木木酢園|鈴木研治さん
夜須高原で木酢を生産している「鈴木木酢園」代表:鈴木研治さん。
鈴木さんのお父さんが木酢の存在を知って始まった「鈴木木酢園」ですが、お父さんが他界してからは後継ぎがなく荒れていく一方に。
そこで立ち上がった鈴木さんは、勤めていた大手食品企業を早期退職し「鈴木木酢園」を再開させました。
鈴木さんは木酢の栽培に加え、前職の経験を活かして木酢を使用した加工食品の製造も手掛けられています。
博多女子高校|地域共創部
高校生自らが「地域の課題を解決し、活性化させる」活動を行う「博多女子高校・地域共創部」。
この活動も10年目を迎え、SDGsが採択された後の2016年以降には当初から行っていたモノの「商品開発」の域を超えて「地域の課題を解決する商品開発」を目指した活動が始まりました。
鈴木木酢園と博多女子高校・地域共創部が出会ってから
出会った当時の「博多女子高校・地域共創部」は、県内で出た廃棄物から新しい資源を作るという活動の中で、JA糸島アグリが開発した「段ボールコンポスト すてなんな君」を使った堆肥づくりをしていました。
コンポストでできた堆肥を、鈴木さんの農園に撒かせてもらうところから「鈴木木酢園」と「博多女子高校・地域共創部」の活動がスタート!
その後高校生は、木酢園の視察や木酢の収穫体験をしていくうちに、「魅力があるのにあまり認知されていない」という木酢の現状を知りました。
4ヶ月かけて共同開発!「木酢とりんご酢 カルパッチョの素」
「鈴木木酢園」と「博多女子高校・地域共創部」で共同開発を行い、2024年7月に新発売された商品をご紹介します。
女子高生と活動を行う前から、「鈴木木酢園」さんで製造・販売されていたシリーズ商品の「木酢とりんご酢 ピクルスの素」。
切った野菜を漬けるだけでおいしいピクルスが出来る人気商品です。
博多女子高校生たちは、「ピクルスの素」は、1~2回で使い切ってしまうため、お客様が価格を高く感じてしまうかもしれないと考えていました。
「カルパッチョの素」なら一度に少量使用でOKなため、価格面の課題をクリアできるのでは?
そんな発想から、本格的に「鈴木木酢園」と「博多女子高校・地域共創部」の共同で、「カルパッチョの素」の商品開発が始まりました。
現地の視察から試作、販売まで
「鈴木木酢園」×「博多女子高校・地域共創部」の活動は、まずは現場を知るところから。
鈴木さんの農園、商品の加工所の見学や、木酢の収穫体験をする中で、高校生たちは鈴木さんの木酢に対する思いや熱意を感じたようです。
試作の試食では、「お子さんでも楽しめる」よう「親子」をターゲットにして、酸味、塩味、甘味などを追求し、ついに完成。
なんと魚嫌いだった生徒も「美味しい!」と食べられるほどの完成度!
「カルパッチョの素」を含めた木酢商品を販売してもらうために、高校生自ら、自然食品やオーガニック食品を販売する「organic shop ナチゅ村」さんへ営業に行き、販売店を作る活動も行いました。
原材料の栽培・加工品製造のこだわり
鈴木さんの木酢は、化学肥料が使われていない、消費者にも環境にも優しい栽培方法で作られています。
また、「鈴木木酢園」さんの加工品は、添加物不使用で、木酢そのものの美味しさ(爽やかな酸味や香り)が味わえる商品がたくさん!
もちろん、共同開発で新商品の「木酢とりんご酢 カルパッチョの素」もそうです!
使い方は刺身や野菜にかけるだけ!
調理がカンタンなので忙しい時のプラス一品にもぴったり◎魚嫌いのお子さんでも食べやすい味付けで、親子でのお料理メニューにもおすすめです♪
ぜひ、実際に味わってみてください!
目指すは「福岡の柑橘と言えば木酢」
鈴木さんと高校生たちの目標は、「福岡の柑橘と言えば木酢」という存在になること!!
沖縄はシークワーサー、大分は柚子とかぼす、宮崎はへべす。
九州の数ある柑橘の中でも「福岡は木酢」と知ってもらいたい、楽しんでもらいたいという想いがこの活動の根幹にあるのだと感じました。
まだまだ進歩!新商品の開発に着手
カルパッチョの素の開発後も、まだまだ新商品の開発を続ける鈴木さんと高校生。
現在は「木酢茶」の商品化が進んでいます!
今後の活動も目が離せません!
TVでも紹介!広がっていく活動
2024年の9月にはTNC「記者のチカラ」という番組で、「鈴木木酢園」と「博多女子高校・地域共創部」の活動が紹介されました!
このように多くの人の目に留まり、知っている方が増えることが「福岡と言えば木酢」のイメージをつける第一歩になるんですね♪
出会ったら手に取ってほしい!福岡の柑橘といえば木酢(きず)」に!
木酢は優しい酸味と爽やかな香りに、種が少なくたっぷりの果汁が特徴の果実。
普段のお料理に果汁を絞るだけで素材の美味しさがグッと引き立ちます。
みずみずしく香り豊かな木酢も、こだわりが詰まった加工品もぜひ手に取ってみてください!
鈴木木酢園×博多女子高校・地域共創部|共同開発商品お取り扱い店舗
【実店舗】
・AND THE SOIL.(オーガニックショップ 日赤通り沿い)
※「木酢マーマレード」「木酢マーマレードプレミアム」「木酢とりんご ピクルスの素」「木酢とりんご酢 カルパッチョの素」お取り扱い
住所:〒810-0011 福岡県福岡市中央区高砂2-6-1
TEL:092-791-7825
営業時間:10:00~21:00
定休日:年末年始
アクセス:「西鉄平尾」駅 徒歩10分、福岡市地下鉄「渡辺通駅」徒歩10分
駐車場:有(8台)
【オンラインショップ】
・よかもん市場
■【イチオシ!】「木酢とりんご酢 カルパッチョの素」販売ページ:https://www.yokamon.jp/ichiba/c200756/145
■「木酢マーマレードプレミアム」・「木酢マーマレード」販売ページ:https://www.yokamon.jp/ichiba/c200756/130
■「木酢とりんご ピクルスの素」販売ページ:https://www.yokamon.jp/ichiba/c200756/131
インフォメーション
【鈴木木酢園】
住所:〒838-0202 福岡県朝倉郡筑前町三箇山1013
TEL:092-524-8584(鈴木木酢園 福岡営業所)