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2025-09-27

能古島ノコマートはロゴTシャツやトートバッグなど観光お土産も!島唯一のコンビニ


福岡市の離島「能古島」にコンビニ「ノコマート」誕生!

福岡県福岡市西区の沖に浮かぶ「能古島」。人口はおよそ600人ほどの小さな島です。

福岡市愛宕浜にある渡船場から10分ほどで到着する能古島は「能古島アイランドパーク」や四季の花々、地元の方が営むカフェなどが人気の観光スポットでもあります。

能古島観光の詳細はこちらの記事で!

そんな能古島では、約8年前に日用品を販売するたった1つの商店が閉店。島で暮らす方は、移動販売の活用もしくは日用品を島外へ購入しに行くのが日常になっていました。

そんな島にできたのが「ノコマート」

日用品の販売で島民の生活を支えながらも、観光客にとっても魅力的なお土産が並ぶ島初のコンビニです。

(「ノコマート」でおすすめのお土産は記事後半でご紹介!)

この「ノコマート」を立ち上げた内のお1人が、今回お話を伺った浅羽さんです。

福岡市から能古島に移住し、さらにコンビニまで始めてしまった浅羽さんに、これまでのストーリーや「ノコマート」ってどんな場所?というお話を伺ってきました。

有限会社ウィロー|浅羽雄一さん

今回お話を伺ったのは「有限会社ウィロー」代表:浅羽雄一さんです。

ご自身は商品プランナー、パートナーの八智代さんはデザイナーとして、お2人で商品の企画・デザイン・ブランディングなどに携わり、これまでに様々なヒット商品を手掛けてきました。

浅羽さんのお仕事は「作り手と同じ目線に立つ」「リスクも利益もシェアする関係性」「継続して売れる仕掛け」を大切にしながら行う商品づくりが印象的です。代表作には、

佐賀県小城市「株式会社友桝飲料」の「こどもびいる」や、

福岡県柳川市「椛島氷菓」の「カバ印アイスキャンデー」、

佐賀県小城市「株式会社村岡総本舗」の「シベリア」などなど。

オシャレでかわいらしいながらも、個性的で一度見たら忘れられないパッケージが印象的です。

「あ!この商品、見たことある!」「食べたことある!」と思われる方も多いかもしれませんね。

能古島での商品開発(サイダー)からの移住

浅羽さんと能古島との深い縁は、2005年に開発した”地サイダー”から始まりました。

当時、「福岡県西方沖地震」の影響で、フェリーで訪れる観光客が減っていた能古島。

能古島にある「ノコニコカフェ」の常連客だった浅羽さんは、当時観光客向けのお土産の数も少なかった能古島に「観光を盛り上げる特産品を!」と、カフェのご夫婦と一緒に「nocorita(ノコリータ)」を開発します。

その後、「ノコリータ」をベースに、島の方の要望を反映し「能古島らしさ」をさらにたっぷりデザインに詰めこんだ「能古島サイダー」も制作されました。

能古島の形と同じひょうたん型のラベルがかわいい!

サイダーの開発を通じて、島との関係性が深まっていった浅羽さん。

当時、福岡市博多区美野島で飲食店「もんじゃ鉄板焼下町屋」を営んでいた浅羽さんでしたが、店の運営をほぼ社員に任せても大丈夫な状態だったこと。

またその頃には商品プランナーとしての仕事が増えていたこと。

能古島で移住先を探していた浅羽さんに不思議なほどタイミングよく家が見つかったという偶然も重なって、2009年、ご夫婦で生活と仕事の活動拠点を能古島に移すことになりました。

コンビニ「ノコマート」を作った理由

福岡市までフェリーで約10分。都市へのアクセスの良い能古島で商品プランナーのお仕事を続けていた浅羽さんですが、なぜ本業とは別に、コンビニを運営しようと思ったのでしょうか。

「能古島には日用品を買い物できる場所がなくなっていたから、商店が必要だなあとは思ってました。でも自分がやる気はなかったんだけど。

いま一緒にコンビニをしている相方が、『やろう!』って声をかけてくれて。丁度嫁にも『ボーっとしてないで、ボケ防止に何かした方がいいよ』とも言われていたので、やってみようかなと。笑 始まりはそういう感じです」

当初は本島で購入した商品を連絡船で運び販売しようと試みましたが、1度で運べる物量の問題があり、実現ならず。

まずはかさばるパンだけでも仕入れられないかと「山崎製パン」に連絡したことがキッカケで「ヤマザキショップ」の「ボランタリーチェーン方式」(月額3万円の運営費の支払いでコンビニ運営が可能 / 仕入れ額に条件有り)を知り、商店づくりが実現しました。

現在「ノコマート」には「カップラーメン」から「洗剤」まで数百種類の商品が並んでいます。

ノコマートのお客様は約7、8割が島民で、取材前にこっそり「ノコマート」を覗くとご近所の方と立ち話をする浅羽さんの姿が印象的。

開店から約3ヶ月で、すっかり島の方に愛されるお店になっていました。

「意外だったのは、日用品よりも、アイスやシュークリームなどの嗜好品が喜ばれたこと。”自分で選べる”ことが嬉しいんだなってわかりました」と浅羽さん

能古島お土産におすすめの商品

とはいえ、人口約600人の能古島。

日々の売上を立て、お店の継続性を高めるためには、島民の方にとってのお店作りはもちろんですが、外国人観光客も多い能古島の利点を活かすべきと浅羽さんは考えました。

そこで、お土産として新たに作られたのが「ノコマート」オリジナルグッズたちです。

浅羽さんとパートナーの八智代さんがデザインした素敵なお土産たちから、おすすめの品をいくつかピックアップしてご紹介します!

「ノコマート」のロゴ入りTシャツ・トートバッグ

Tシャツやトートバッグは、日常的に使えるシンプルでおしゃれなデザイン。

島を歩いていると、そこかしこでTシャツを着ている方や、トートバッグを持っている方を見かけることができました。

私も習い事用のサブバックとして愛用しています!

フラワーのこキーホルダー

渡船場から出ている「フラワーのこ」をモチーフに作られたキーホルダー。

大人になってもミニチュアにときめくのはなぜなのでしょうか。笑

こちらが本物の「フラワーのこ」

取材当日は売切になっているほどの人気ぶり。鞄やカギにつけるととってもかわいいです!

能古島サイダー

浅羽さんが開発した「能古島サイダー」は、島の定番土産。

もちろん、お店で栓を抜いてもらい、その場で飲むことも出来ます。

お味はサイダーの王道!爽やかなおいしさが楽しめます。

能古島ポン酢

能古島の特産品「木成り甘夏(完熟してから収穫する甘夏のこと)」の果汁を使用した「能古島あまなつポン酢」。

家庭用にも贈り物にも喜ばれる一品です。

「ノコマート」にはほかにも、能古島の農産物を使ったジャムやゼリーや焼き菓子、福岡の人気飲食店「ピエトロ」能古島限定商品などが並んでいますので、ぜひお土産選びを楽しんでみてくださいね。

お土産コーナーは正面から入って右手にあります!

ノコマート|これからの展望

「ノコマート」はただの買い物場所ではなく、島のコミュニティスペースとしての役割も果たしています。

「店先で映画を流したり、ゲーム大会をやったり。買い物ついでに島の人が集まって、話せる場になればいいですね」

買い物の場所から、人と人がつながる島のリビングへ。「ノコマート」はそんな未来を描いています。

能古島に来たらお土産選びに「ノコマート」へ!

島の人にとっては日常が便利に楽しくなるコンビニ。そして観光客には「島ならではのお土産」に出会える「ノコマート」!

能古島に訪れたら、ぜひ立ち寄ってみてください。

ノコマート|インフォメーション

住所:福岡県福岡市西区能古468-2

定休日:水曜日

☆公式Instagram >>

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☆浅羽さんが開発に携わった「青柳醤油」さん

記事中でポン酢シリーズを一部ご紹介!


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